第4話 姉の恋人?
どうも。妹です。
姉には恋人がいるそうです。一方的な片思いなのですが、姉は両思いだと言い張っているのです。
姉の恋人がいるのは、”あつまれへんじんの森”というゲームの中です。
残念ながらリアルの人間ではありません。
理系や文系、体育会系など様々な変人の住民たちとの交流やイベントを楽しむというゲーム内容で、そこそこ有名ゲームになります。
サブジという男気体育会系変人キャラが、姉の自称恋人です。
サブジは筋肉ムキムキで肌を焦げ茶に焼いています。そしていつでも白いタンクトップ姿の変人キャラ。
ゲーム内で村の変人に手紙を送れるのですが、姉は毎日のようにサブジに手紙を書いて送っています。
もちろん毎日、サブジに話しかけにも行っているようです。
ゲームだからできることですね。現実でしたらやばい気がします。
現実で恋人がいない姉は、ゲーム内の恋愛を楽しんでいるのかもしれません。高校でクール系の無口キャラでなければモテたと思います。
姉はスラっとした体型で手足も長く、容姿も整っている方です。親戚に会った時「美人だね」とか「かわいいね」とか褒められるのは姉の方が多いので、少しモヤモヤします。こればっかりは仕方ありませんが。。。
家にいる時のように、変顔を突然しておちゃらけてみたり高校でもすればいいのになと思います。そうすれば、姉も交友関係が広がっていくのかもしれません。
そう言えば、姉は飼っている柴犬のもみじも恋人だと言います。サブジともみじ両方が恋人なら姉は二股をかけているってことにますね。まあそんなことどうでもいいんですけど。
もみじの散歩は姉の日課で
その散歩をデートと呼んでいるぐらい重症です。
もみじの方も姉が
「ほらモッティー デート行くよ デート」
と言うと喜んで発狂します。
もみじに変な教育をしないで欲しいと思ってしまいます。。。
もみじのことを”モッティー”とか”モチリヌス”とか”もちぞー”とか姉は好き勝手に呼んでいて、1日に何度ももみじの匂いを嗅ぎます。猫吸いならぬ犬吸いですね。
ひどい時には1日に何度も嗅ぎすぎて、もみじに威嚇されていました。
姉によるともみじは、焼きとうもろこしのような匂いで、脳にダイレクトにくる幸せ成分が入っているそうです。
確かにもみじはいい匂いですが、そんなに定期的に嗅がなくてもいいのでは?と思ってしまいます。
姉は生まれつき嗅覚が鋭いようで、誰も分からなかった料理の隠し味を当てたりします。
家で初めて食べる料理だと執拗なほどに匂いを嗅ぎます。まるで麻薬捜査犬のように。流石に外ではしません。匂いに興味が強いんですね。
匂いに敏感な人はみんなそうなのでしょうか?
今日はここまでで終わりにします。
さようなら。
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