俺と彼女の濃厚な物語?

やきとり

第1話

ちくしょう…


俺は愛してしまった…


彼女を…


もう彼女から離れた姿の俺を想像できない…


俺には、妻がいるのにだ…


愛してしまった…






俺は、仕事や人間関係などで受けたダメージで

まるで心も体も常におもりをつけてるかのようにだるくなっていた。


そんな俺を彼女は熱すぎず、冷たすぎず、

いや、ちょっと熱めな感じで、僕を受け入れてくれた。


本当に幸せだ


そいつと時間をともにしている時、俺はそいつとディープな口づけをする。


我を忘れて、そいつとの口づけを続ける


そして、その行動はますますエスカレートしていく。


俺はそれをしている時、まるで虫に食い尽くされ、ボロボロになった老木のような自分の心と体が


あの輝きにに満ちた青春時代に戻ったような感じがした、いや、確信したんだ!


でもその時間は長くは続かなかった。


俺が絶頂に達し、顔が火照った時、彼女はもう俺の前から消えていた…


彼女はいつもそうだ


満足した俺にはあまり関係がない話だった。


満足してる時が途切れるまでは…


それが途切れた時


俺はまたそいつを追い求めてしまう。


だが、手元の腕時計に目を落とすともう帰らなければいけない時間だった…


俺は足早に家への帰路についた。





俺は家に到着し、ドアを開けると…


そこにはある「何か」を手に持っている妻が仁王立ちで私の前に現れた。



「遅かったじゃないの」


「いやね、会議が長引いちゃってね ごめん」


俺が両手の平を合わせながらそう言うと、妻はそれに間髪入れずに「何か」からあるものを取り出して、それを俺の前に突き立てた。



「あなた、これはどういうことなのよ」


俺はその内容に驚愕した。


それはほとんどがDやEで埋め尽くされていた…


こっこれは!


俺の人間ドッグの調査結果書じゃないか!


俺があっけにとられているうちに彼女がもう一押。


「あなた…毎日体に悪いもの私がいない間に食べてるんじゃないでしょうね。例えば…」


「例えば?」


「ラーメンとか」


ウッ…


「うん…」


俺は彼女と…いや、ラーメンのこってりにんにくチャーシューマシマシを毎日ではないが

食べていた…


「あなた糖尿病一歩手前だって」


「エッ…」

その言葉に俺はさらにショックを受けた…


「「これからは食事制限して元の数値に戻しましょう」だって」


「ウウ…」

なんの言葉も出なかった…


「これからはファストフードとかラーメンとか全部禁止!」


「はっはい…」


喉からなんとか言葉を振り絞り、俺はそういった…



その後俺は毎日健康な食事を心がけ、

あの若くてイケイケだった頃に元通りに…


なんてことはなかったが少し痩せはした…


俺はこれからも頑張り続けるんだ!


彼女にまた会うために!


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