第8話 飼育

俺は職場でも家でもワニの世話をしている。

職場のワニは凶暴で気を抜くと、咬まれる事もあるので集中して仕事をしていないといけない。


しかし、家のワニに噛まれる事はない。

家のワニは俺の休みの前日の夜更けに現れる。

クッションに埋め尽くされたケージの中で、夜を過ごしたワニを朝になると出してやる。

大きな口を開けて舌を捲ると、ストローがある。

それに小さめのペットボトルにお茶かスポーツドリンクを入れたものを差し込むとみるみる飲み物はなくなっていく。

ワニの水分補給が終わると、俺は朝食を準備する。


俺が朝食を摂り始めると、決まってワニは頭を左右に振りソファーや机、壁に長い口をぶつける。

これは朝食をよこせと催促する合図。

仕方なく朝食を中断し、栄養補給のゼリー飲料をストローへ差し込み、朝食の続きを摂る。

ワニはゼリー飲料を吸ったり、出したりしながら食べていく。


俺が朝食を終える頃、ワニも朝食を終えたようで、ワニの口から容器が空になってもなおも吸い続ける音が聞こえ始めるので、ゼリー飲料の容器を回収する。

その際、ストローの入口を塞いでやると、程なくしてワニが暴れ出す。

それでも俺はすぐにストローから手を離さない。

俺の指の腹が強く吸われるようになってから、初めて離してやる。

すると、空気を求め、苦しそうな呼吸音が聞こえてくる。

こうして俺の休みの朝は始まる。


ワニに首輪はついていないので、ワニは部屋の中を自由にウロウロしている。

基本的には俺のいるところへとついてく来て、甘えるので遊んでやる。

ソファーでテレビを観ている時に足元にくると口を踏んづけて足置きにして動けなくしてやる。

なんとか動こうと頑張っている姿がいじらしくてかわいい。


遊んでやる時はこんな感じ。

ビーズクッションにひっくり返し押し込んで放置する。

ワニは必死に体を反転させようとするが、脚が上を向いているのでどうにもならない。

最終的にストローから何か言葉にならない声が漏れ出すのだが、そのまま放置。

しばらく放置していると、ワニは寝てしまったようで、ストローから寝息が聞こえ始めた。


本物のワニなら体を上手く回転させて、すぐに脱出してしまうだろう。

それが出来ないのは着ぐるみだから。

これはどっきりの際に頂いてきた、いや盗んできたワニだが少し改良を加えている。

口を大きく開いて着ぐるみに入るのは同じだが、内臓となる人が入った後、ワニの口の内側にリアルさを求めて、ファスナーで取り外し出来る口内と舌をつけた。

舌の裏には内臓となる人の唯一の呼吸口であるストローがある。

ファスナーは外側から閉められると、内側からは開ける事が出来なくしてある。


ワニが眠ってしまうと面白くないので、前脚の近くにある二つの大きな膨らみを弄る。

それを優しく揉んだり、時には叩いてみたりして。

そんな事をしていると、ワニは目覚めたのか短い脚をバタバタさせるが、腹這いには戻れない。


そんなワニにもう一つ着ぐるみに改良を加えたものを使って遊んでやる。

それはワニの肛門を追加しておいた。

実際の肛門の位置とは異なるが、中に女性が入ると仮定し、女性器に通じるように肛門を追加した。

ワニの肛門へバイブを挿入する。

違和感を感じたワニは下半身を揺するが、どうにもならない。

俺はバイブのスイッチを入れた。

ワニはビーズクッションの上で左右に揺れながら、快楽を感じる。

ワニの着ぐるみが透けたなら、M字開脚状態で開いた女性器にバイブを当てられている事になる。

気持ちいいのか、無駄な抵抗をしているのか、ワニはビーズクッションの上で転げ回る。


ストローからも喘ぎ声が大きくなってきたので、俺はストローの口を指で蓋をした。

途端にワニの動きが激しさを増す。

快楽の中、呼吸できなくなるとさらに敏感になり快楽の絶頂に達しやすくなると聞いた事がある。

今、ワニはその状態なのだろう。

「わぁぁぁ、あぁぁぁ………ひふぅぅぅぅ」

俺の手からストローから外れるほど、激しくうごき、言葉にならない声が俺の手から離れたストローから聞こえてきた。

ワニはビーズクッションの上で横向きに丸くなり動かなくなってしまった。


逝ってしまい、荒い呼吸だけがストローから漏れるワニ。

俺はそのワニを優しく抱き抱えると寝室へと運んだ。

ワニを仰向けにしてベッドに寝かせる。

「一人だけ楽しんで悪い子だ」

俺はズボンを脱ぐとワニの肛門へ、興奮し硬く大きくなった俺のブツをワニの中へと差し込んだ。


突如、ワニいや内臓の体に異物が入ってきたのでビックリした様子を少し見せたが、その後は拒む事なくそれを受け入れ、その後何度も交わった。


ワニが抵抗した時は口にロープを巻いて開かなくしてケージに閉じ込めてお仕置きです。


これがあの日以降、俺が手に入れたワニです。

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