第7話 一段落
「あ、ちょっと待って!これ。
容量60kgだと狩っても入らない大きさの魔物も居るから。
これは容量5tぐらいで、これも前のと同じで中に入れてる間は時間経過しないから食べ物も腐らないし、視覚的に内容が見えるでしょ。
それを超える重さの物と認識出来る生きた物や、形の無い物はそのまま入らないから」
肩掛け型収納バックを渡す。
「嬉しいんだけど、いいの?」
おっ!喜んでる。
お腹を出してもらい、認証の魔法陣を追加で描く。
「有って困る物でもないし、むしろ有った方が便利でしょ。
特に集落に帰ったら」
俺なら無かったらストレス溜まりまくりだ。
「この大きさなら大店の商会ぐらいしか持ってないんじゃないかな?
知らないけど。
私が持ってるの見つかったら、
良くて、お金を稼ぎやすい。
普通は、いい様に利用される。
最悪は、拉致られて奴隷にされて、死ぬまでこき使われるわ」
「そんな事する奴いるの?」
ろくな奴がいない・・・
「そんな奴ばっかりよ。特に人族」
この世界大丈夫か?
「じゃあ、置いて帰る?」
荷物でペチャンコに潰されそう・・・
「ううん、持って帰る。
それで、帰るまでに手伝って欲しい事があるの」
「何?」
今度は何を手伝わされるんだろう?
「私を鍛えて欲しいの」
うわぁ!真面目にやったら時間がかかる厄介なやつじゃん。
「なんで鍛えるの?」
俺TUEEEEしたいのかな?
「自分の身は自分で守る為と弱い者を理不尽な力から守りたい」
普通だな、まあまあか。
「それについては暫く考えさせて」
マジでどうしよう・・・
そこで話しは終わり、骨矢作りを始める。
お姉さんは狩り行った。
お姉さんから貰った矢・羽の仕組み解析して理解した。
作りやすさ、修繕しやすい改良を想造魔法でする。
手始めに羽位置に合わせた篦と筈をはめあい仕様にする。
篦に羽を付けやすい様に取付け位置に線を引いとく。
大量の材料を前に想造魔法の複製を使い矢尻、篦、筈を組み立て済み200本+予備で各部品をバラで100本分を目安に作る。
羽も想造魔法の複製で作るが、消耗して交換の目安に毛先を赤く染色しとこう。
付けやすい様に篦と接触部には両面接着紙を付けて1200羽作っといてあげよう。
巻く用に幅細接着紙も12mX10個あれば当分足るだろう。
矢尻は1種類だけでなく、被矢の衝撃でのみ爆発する矢尻を試しに10個だけ。
先が大きくなりバランスが悪く有効射程も短くなるけど、びひらせたり負傷させるには十分だろう。
「ただいまー!晩ご飯にしよう」
「おかえり」
「朝獲ったハンサ2体は捌いて来たよ。
昼からはハンサ1体とトカゲみたいなの1体。
その場で解体して肩掛けバッグに収納してる」
結構狩り向きなのかな。
「そのトカゲみたいな魔獣はバジリスク。
その2体は共に食うか食われるかの関係で、水鳥のハンサもトカゲのバジリスクも本当は名前にモドキが付く。
本物は伝説級の生き物扱いされてるんじゃないかな?
知らんけど・・・
モドキだから似て非なる魔物だよ」
「晩ご飯は捌いたハンサの唐揚げにしよう。
一緒に作って覚えて」
「唐揚げ?」
また知らない料理名だ。
「うん、油で揚げる料理。
昼のフライと似てる。
捌いたハンサを使うんだ。
太もも以外の肉は今回使わない。
一塊りが口を大きく開けたぐらいの大きさに切って塩胡椒を少々」
「骨は?」
「鳥ガラスープを作るから外してこの密封容器に入れて。
食べれる手羽肉、胸肉、ふくらはぎの肉はそれぞれこっちの密封容器に」
「下味のタレはすった生姜、ニンニクと料理酒、醤油をそれぞれ適量をこの入れ物に入れて」
「切った肉を下味タレの入れ物に入れしっかり揉み込み、漬けておく。15分ぐらい」
「この温度計付き揚げ物用鍋を火にかける」
「この小麦粉を先に後でこっちのカタクリ粉を付けて衣にし、肉に塗して余文な粉は軽くはたいて落とす」
「目盛り180℃の油に約4分揚げる。
一度に沢山入れると温度が下がるから170℃を維持する様にね」
取り出して余熱で5分ほど放置させとく。
「隣りは190℃でひっくり返しながら約2分、180℃を維持」
「全部揚げて盛り付けは、手ちぎりレティス=レタスと小トマート=プチトマトで完成!わかった?」
「そんなに複雑じゃないから、大丈夫!」
塩胡椒、ケチャップ、マヨネーズを用意してお好みで食べる。
「外はカリッとしてるけど、柔らかくて肉汁たっぷりで美味しい!」
「沢山作ってあるから、しっかり食べて」
「なんでこんな料理知ってるの?」
「秘密」
不審な目で見られるが無視する。
タルタルもそうだったけど、マヨネーズが特にお気に入りみたいだ。
たっぷりつけて食ってる。
そんなに付けたらマヨネーズの味しかしないだろうと思うが、本人が気に入ってるから言わない。
沢山作ったから残ったけど、美味しくいただきました。
「残った唐揚げはこの密封容器に入れてバッグにしまっておいて。
腐らないし、揚げたてが食べれるから」
「また食べたい」
食いしん坊め!
「わかったよ、マヨネーズもこのこっちの容器に入れておくから、小腹が空いた時に付けて食べたらいいよ」
「やったー!」
飛び跳ねて喜んでる。
その後、揚げ物料理の注意を教える。
「揚げ物料理の注意する事を言います。
水気を十分取る。
油を高温にしない。
調理中はその場を離れない」
それぞれ何故やっては駄目なのかを話し、やったら実際にどうなるか小屋の外で教える。
更に油に火がついた時に魔法で消すやり方も教える。
「水で消火しようとしたら絶対駄目だぞ」
水を掛けたらどうなるかもやってみせた。
「自分で作ってかまわないけど、さっき言った注意は絶対守る事!」
晩ご飯後には矢の説明をした。
矢羽を付けるだけの矢200本。
矢尻、篦、筈が各100個。
矢羽両面接着紙付き1200枚。
矢羽用接着紙120m。
爆発矢尻10個。爆発模擬矢尻2個。
用意された数を見て唖然としている。
最も驚いていたのは爆発矢尻で、触ろうともしない。
使う使わないの判断は任せるとして、どうやれば爆発するか、どこまでなら爆発しないかを説明。
早速しまおうとするが、止めさせて自分のバッグにしまう。
お姉さんの頭の上に?が付いてる。
無理もない、あげると言われたのに、自分のバッグにしまわれたのだから。
「はいどうぞ。自分のバッグの中を確認して」
「あれ?中にある」
「ふふふ!リンクされたバッグの中身を送る事が出来る様にしたのだよ。
でも、相手のバッグの中の物を取り出すなんて泥棒行為は出来ないけどね」
「一々取り出して入れる手間が省けて、便利ね」
「肩掛けと腰巻きにもリンク繋げる?
繋げるなら、またお腹出してもらうけど」
「お風呂入った時にやって」
「いや、今服めく「一緒に入るわよ」・・・あ、はい」
風呂場に連れて行かれる。
・・・背中から抱きつかれた状態で膝の上で風呂に浸かる。
「ふぅ〜」
「どうしたの?大きなため息なんかついて」
「ようやく弓矢が出来たから安堵と、風呂に浸かってリラックスのため息だよ」
「ごめんね、手伝わせて。
しかもほとんど。
予備とそれを入れるマジックバッグまで。
本当にありがとう」
不意にキスされた。
しかも濃厚なやつ。
「ん〜、気にしなくていい。好きでやってる事だから」
「明日から刀?だっけ作るの?」
「いや、明日はテリトリーの巡回をする。
索敵スキルを使って新しく強い魔物が入り込んでないかとか、ゴブリンとかの群れで活動する魔物が繁殖し過ぎてないかとか調べるんだ」
勝手にやんちゃされたら森が壊されるからね。
知らないのは仕方ないけど、見かけたら対処はしないとな。
「一度戦った事がある上位の魔物には印として首輪を付けてあるのよ。
フルボッコにしたから僕を見たら逃げるか大人しくしするはず。
そいつらはテリトリーに居ても特には問題無いけど、増えた魔物は間引くし、新顔にはちゃんと上下関係をわからせて躾をしないとね」
お姉さんの顔が引き攣っている。
「私はどうしてたらいい?」
風呂に入っているのに顔がちょっと青い?
「明日はテリトリーの巡回に一緒に行こうと思ってる。
僕が守るから大丈夫だよ」
笑顔が戻った。
逆上せそうだから出る。
髪を乾かし、歯磨きしてソファーに移動。
は、させてもらえずベッドで寝る事に。
「「おやすみなさい」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます