再婚で義妹が出来た。学校に行きたくないならvtuberで稼げばいい 俺達は兄妹配信を始めた。

第1話

「・・・」

春とは久しぶりに再開した。家が近くて、幼馴染の妹のような存在だった。だが俺達は別々な高校に進学して、関わりも少なくなっていた。

だけど、ある日から春の父親よく家に来るようになって来た。

理由は春が学校で虐められていることらしい。

春のお父さんは女子高校生のことが分からないので参考に教えて貰うにやって来ていたんだが、

ーー

「再婚することになった。」

「えっ、・・・」

余りにも唐突なその一言だった。今まで母親から再婚の言葉は出たことはなかった。お父さんは事故で亡くなってしまったけど、お母さんはいつまでも愛していたから、

「もしかして」

でも、ここ最近の出来事と、お母さんは時には我慢と言うか、優先を決めることがある。

「うん、予想して居る通り、春ちゃんのお父さんとよ。」

「そっか、」

「優は嫌かな？お父さんのこともあるし」

「全然いいよ。お父さんのことは大切だし、それはこれからも変わらないけど、大事なのは今に向かうことでしょ」

「・・・うん、お父さんもよく言っていた言葉ね。」

こうして、春は義妹になった。

ーーーー

義妹になった春は、以前は明るかったが、今は嘘のように暗い。

この家に来た時、一度学校に行かないかと、聞いたら怖くて震えていた。俺の学校に転校しないかと、聞いたんだが、それももうトラウマがあって嫌のようだった。

親は出来れば学校に行って欲しいみたいだ。それは働くためとか、卒業のためじゃなくて、春が今青春を楽しめるように、だから、無理矢理には思っていない。

「優、にいさん」

「春」

優、お兄ちゃん、優くん、優にいちゃんと呼び方をよく変わって居るが、今は弱々しい、遠慮をしているような呼び方だ。

昔に戻って欲しい。やはり俺もその願いもある。だけど、無理に今を変えるのも違う、

そんなことを思っていたけど、俺は何となく思いついた。

「なぁ、春」

「何？」

「vtuberやってみないか？」