「太郎と武者小路くん、すっかり仲良くなっちゃったね」

「仲良くなんかねーっての！」

「……」

　何故かフー子は、少し寂しそうな目で俺を見ている。

「んだよ、そんな目で見んなよ」

「だってさ、太郎は今までだーれも友達いなかったじゃん」

　うん、否定はできねぇ。

　何故か俺には男の友達がいなかった。

　お前の隣にいると恥ずかしいと言われて、みんな俺から去っていった。

「それに、女子には嫌われてたしさ。そんな太郎にいきなり親友が出来たんだよ！？」

　え、俺、女子に嫌われてたの！？

　初耳なんだけど！！

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