18.タイムトラベル
「なぁなぁ。ヨシトシって、何でたまに武士みたいな喋り方になるんだ?」
ふと浮かんだ疑問を述べてみると、ヨシトシはいつもの真面目顔に神妙さを乗せた。
「聞きたいか」
「あ、うん、まぁ……でも嫌なら無理矢理には」
「俺は、戦国時代より時を超えてきたのだ」
「嘘つけ、バカにしてんじゃねーよ!!」
時を超えて来ただぁ? 今時、幼稚園児でもそんな事は出来ないって分かってるぜ!
「馬鹿になどしていない。俺の本当の名は、武者小路
え、こんなにさらさら言えるって事は……マジなのか?
確かに五右衛門風呂しか知らなかったのは本当みたいだ。それに今時、携帯電話の電波が通じねえ場所なんかあるのか?
「か、過去の時代から来たって証拠はあんのかよ!」
「残念ながら無い。が、過去の方が衆道は生きやすい時代だった」
衆道って……え、ホモって事?!
「な、何かお前も大変だな……」
「嘘だ」
え、どれが???
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます