舌先三寸に覚えあり〜玉手箱

蜂蜜ひみつ

第1話 (てんとれ祭) 五十歩百歩


「コニーの一番長く付き合った元カレ……。独特な人って言ってたけど。なんかエピソードひとつだけ聞かせてよ」


「うーん……。じゃあ、私がされた訳じゃないけど、強烈な話を……。

お店を始める前に、資金稼ぎのために就職した時に出会った人なの。会社の同僚みんなに内緒でお付き合いスタートしたばかりの頃でね。

同僚大勢で飲みに行った時なにかのきっかけで、恥ずかしい話を順番で暴露していこうってことになって。

その時の元カレの暴露話なんだけど……。

『朝の教室で誰もいない隙に、クラスで人気の、自分の好きな女の子のたて笛舐めて。それが目撃されて、学級会の議題にかけられた』ってネタでさ。信じらんないぐらいドン引きでしょう?」


「ソイツ変人じゃなくて変態じゃねーか!」


「そもそも全てが杜撰ずさんだよ。もっと早く学校に来てなきゃダメだし、そういうのって舐めただけじゃなくて、自分の舐めた笛を好きな子が吹いているのを見届けてこそ、成就達成なのに。計画の詰めも目標設定も。万全を期すまで自分の欲望を抑える力も、何もかも甘いよ」


「クレール、もうそれ犯罪者の発想だぜ……そんでもっと息継ぎしろや……怖えよ」


「じゃあお前ならどうすんだよ、エタン」


「そもそもソイツが舐める前に、ぜってー他の男が、前日の放課後にその笛舐めてんよ。そんな危険な橋は俺は渡らねぇ。

俺なら郊外学習の弁当の日を待ってだな。さりげなく後ろに敷物を敷いて陣取るんだ。そんで、唐揚げ交換こしようぜって、俺のフォークで、あーんてしたい。さらにはその子に、お返しにあーんてその子のフォークでやってもらいたい。そん時隙をついてフォーク舐める」


「それは天才だな、エタン!」


「だろ?」


「ねえ……二人とも……もしかしてそれ実践したことあるの?……」


「「まさか!!」」


「やってみたい相手なんていなかったから、やるわけもない! コニーの話だからこそひらめいただけだよ!」


「ああ、俺もだ。今コニーと話してて、そんな浮かれた食い方してみたいって思っただけだ!」


「…………。なんかあの人と変わんないぐらい、私2人にドン引いてるんだけど……。

クレールのその答えだと、やってみたい相手がいたら、実践しそうな勢いじゃない。

エタンなんて、私の作る唐揚げ目当てのリクエスト丸出しじゃん」


「「……」」


「はあ〜変態じみた話になって、私なんだか疲れちゃった。今日はもう寝よっかな。2人は?」


「いや、もう少しエタンと飲んでから寝るよ」

「ああ、俺たち2人で反省会だな、クレール」

「「おやすみコニー」」


「うん。おやすみなさい。クレール、エタン。飲みすぎないようにね。また明日〜」



〜解散後の男子会〜


「コニーの元カレ、心に変態を飼うやべぇヤツだったな」


「ああ、彼女は人に対しておおらかで優しいから、変態に好かれやすいのかも。僕たちが守ってあげないと」







『参考・引用/蜂蜜ひみつ/てんとれないうらない/第65話 ごめん キミのたて笛舐めたんだ と同窓会で 懺悔ざんげされる 1点 』


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コラボ

【てんとれないうらない×舌先三寸に覚えあり】

本編

【舌先三寸に覚えあり 〜おヌル様は異界人。美味しいお菓子のプロ技キラめく甘々生活】

https://kakuyomu.jp/works/16817330657176740967


2023/10/20金〜11/5日

蜂蜜ひみつ主催の企画

「1行、100滴、お好きに」使って創作トライ!

【てんとれないうらない祭り】→【てんとれ祭】

作品のご応募や、読んで応援! ご協力ぜひぜひお待ちしています( ´ ▽ ` )


♡やコメント、お忘れ物なきよう

お好きなとこに飛んじゃって(๑˃̵ᴗ˂̵)!


【てんとれ祭】

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330665539266157


【てんとれないうらない】

https://kakuyomu.jp/works/16817330660317256579

(最初からドーンと一気に読んでくださる方へ。

1話の♡以降は10個に1個づつとか、本当に好きなものだけで。カクヨムAIパトロールに♡連打疑惑でお縄になったら大変なので)

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