パラハラ上司攻略法
僕は、宿命的に社畜である。僕は、古里をもたない。
さて、今日も今日とて、社畜である。一泊二日で弾丸沖縄ツアーである。疲れた。特に、上司の顔色を伺いつつ、仕事をするのが、疲れた。
なぜ顔色を伺うのか。それは、要は怖いからだ。
これは、よくよく考えると、不思議といえば不思議だ。
恐怖、という感情自体は合理的だと感じる。それは、危険を事前に察知するセンサーであり、警報だ。原始時代の人間は、きっと物陰に潜む何かに恐怖を感じて、軽率な行動を避けたに違いない。
翻って、現代。
まさか、どんなブラック企業の上司相手でも、「命の危険」を感じなければならない局面はないはずだ。(たしか、某スルガ銀行の行員は、『そこの窓から飛び降りろ』という名文句を発したと聞くが....実際、飛び降りたら、どうするつもりなのか)
しかし、僕自身、上司が怖くて、怖くて、前に立つと声が震える、ということを幾度となく経験している。
身体的な動作に支障が出る、ということを鑑みると、やはり「上司への恐怖」は生存への危機感なのだろうか。不思議だ。
恐怖のメカニズム自体は分からない。しかし、解決方法はある。それも二つも。
まずは、必死に、自分を説得すること。
そう、他人は説得できないが、自分なら説得できる。
どんなパワハラ上司でも、心臓に包丁を突き刺せば死ぬし、頭を殴れば脳震盪で気絶するし、暗い海に突き落とせば溺死する。
つまり、死への恐怖を感じるのは、間違っている。むしろ、上司の方が感じるべきだ。
もう一つは、上司の軽蔑出来る点を見つける、ということだ。
僕の感情認知は、わりとシンプルで、一番強い感情が優先する。だから、軽蔑が、恐怖をほんのわずかでも上回ると、「怖い上司」は「見下げ果てたジジイ」に変わる。
何でも0 or 100で考えるのは、よくないけど、そういう仕組みなのだから、仕方ない、と思う。
人は軽蔑する相手に、恐怖を感じることは出来ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます