日常【zombiのとある一場面】
うっす。
自分は、葛目(かずらめ)春一(はるいち)。
都内にある大学の2年生。
学部は経済学部。
経済に興味があるという訳ではないっすけど、いくつかある学部の中でもなんかとっつきやすそうな感じがして。
次の3年生になるまでには、ある程度専門分野を決めておきたいが、正直ピンとくる分野が見付からないっす。
サークル活動とアルバイトと色々なお付き合いと趣味で、勉強どころじゃないんす。
といっても、サークルのテニスサークルは、ほぼ幽霊部員なんすけどね。
いやぁ、テニスやっとけば、自動的にモテ期到来するかと思ってたっすけど、中々難しいもんすね。
去年1年間休まずサークル行ってたんすけど、1年経ってようやく、速水面のサーブにラケットが当たるくらいになった程度。。。
あ、速水面というのは、同じ学年で国際学部のイケメン君。
ソフトテニスだけど、高校の時に国体強化選手に選ばれたことがあるみたいっす。
良いやつなんすけど、『なんでお前みたいなのがここにいるの?』感が半端ないんす。
ずっと帰宅部だった自分には、ハードルが高すぎる気がして、アルバイトを言い訳に少しずつ顔を出す回数も少なくなって、、、、。
6月は一度も行かなかったなぁ。
でもその分、自分が『より楽しいな』と思える、学校外での交流が多くなったっす。
自分は、昔からゲームが好きで、ネットを通じてたくさんのゲーム好きと出会って、たまにオフ会も開いてるっす。
やっぱ自分は、ゲームが好きなんだな、と改めて思ってるっす。
乗り越える必要のない壁に無理に挑戦し続けるよりも、自分に向いていることに時間と心を費やした方がよっぽど有益っす。
まあ、母ちゃんに「じゃあ、あんた。将来のために今、何の努力してるのよ?」と言われると何にも言えないっすけど。。。
母ちゃんは、女手一つで自分をここまで育ててくれて、本当に感謝してるっす。
口に出したことはないっすけど。
父ちゃんの顔は見たことないし、あんま興味もないっす。
養育費は払ってもらってるようなんすけど、それより爺ちゃんの遺産が結構すごいらしくてあんまり金に困ってる様子は、自分には見せなかったっすね。
そういえば、大学に入ってから一度も帰ってないな。
将来のこと話せるようになってから帰ってみるか。今帰っても、心配かけるだけだし。
とりあえず、メールだけでも入れとくか。
「母ちゃん、元気か?俺は元気でやってるよ。」と。
さあ、今日は家でのんびり、『1日で飽きる』ともっぱらの噂の新作B級アプリゲーム『G cowboy』を楽しむっす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます