【TOTOの欠片】 『No.20240622022153』投稿者の場合
ここは、とある大学の食堂前にあるテラス。
6月の半ばでもあり、日差しは強いが、過ごしやすく、テラス席はいつも満員御礼である。
日和と光菜は小さめなテーブルを確保し、先ほどのゼミの話をほどほどにして暇を持て余している。
「暇だねー。ってか、昨日のドッキリ番組、面白かったよねー。」
「ねー。あの女優の天然もまさかの作り物だったし。」
「そうそうっ。あれで如月クンも幻滅だよね。」
「如月クン、すごい人気あるからねー。噂がたってからずっと炎上してるもんね。」
今を時めく人気グループの一人の如月勇大とパッと出の女優のスキャンダルが面白くないと、この二人もまた今時な会話をしている。
「あとさぁ。グミちゃんのやつ、めっちゃ怖かったよね。」
「あー、あれね。私もビビった。いきなりだもん。」
「そうなんだよね。普通さ、『次はホラーなドッキリです。』みたいなアナウンスあるはずなのにさ。」
「そうだよね。なんか、感動系と癒し系の流れであれだったからね。」
「めっちゃ油断してたよね。」
「うんうん。一個前の癒し系の、大量の犬のモフモフどっきりでめっちゃ癒されたのに、全部ふっとんだわ。」
「私的にはあの部屋にあんだけたくさんの犬が入れられることにちょっと引いたわ。かわいそうになった。。。」
「あー、そう言われると確かに。モフモフにしか目がいかなかったわ。」
「そういえばさ。私、トットやってるんだけど、ちょっと今やってみない?」
「あー、あれかー。面白いの?CM見た時に猫は可愛いと思ったけどさ。」
「んー、面白いというかなんか触ってしまうって感じかなぁ。」
「ふーん。」
「まあ、やるから見ててよ。テーマはさっきのどっきりで!」
「はいはい。日和がやってるの私見てるわ。」
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