第3話 再会

駅の降り立った。

駅員さんに切符を渡す。


自動化はされていないが、無人駅ではない。


「本当に全く変わらないな」

まるで、ここだけ時間が止まっているみたいだ。


「えーと、確かここからバスだったな」


加藤玲亜

とても、活発な女の子だった。

誰とでも仲良くなれた。

僕もそのひとりだ。

彼女のおかげで救われと言ってもいい。


手紙には、『迎えには行けないからバスで来て』とあった。

その言葉通り、バス停に行く。

時刻表を見る。


次のバスまで、後半日。

まじっすか?


「送っていこうか?」

後ろから、男性に声をかけられる。


振り返ると、懐かしい顔があった。

名前は・・・え・・・っと、


「黒岩だよ。黒岩芳樹」

「お前、黒岩か?」

「ああ。久しぶりだな。相変わらずだな桜井春樹」

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