第10話酒が飲めるぞ

仕事が終わったら、酒を飲む一手。

休みの日は、朝から酒を飲み潰れては寝て、また起きたら酒を飲み、潰れては寝るの生活。

家族がいるのだが、別居しているため、とやかく言う人間はいない。

もちろん、家族サービスはする。 

先週の土曜日は家族サービスで焼き肉に行き、4人で食べて飲んで、挙げ句コンビニでスイーツを買った。

諭吉1人と、野口英世が5人逃げて行った。

その前に、嫁さんに養育費として諭吉を数人渡している。

僕はお酒が飲めればそれでいい。

友達と飲む酒も最高に旨いが、嫁さんがお酌してくれて、息子の近況を聴きながら飲む酒をはこの上ない楽しさ。


貧乏でいい。いざと言う時のお金さえ作っておけば、安心してお酒が飲める。

友達と居酒屋で飲む時に、お金の事を心配しながら飲む酒は美味しくなく、酔えない。

酒を飲む時くらい、お金の心配はしたくない。

これは、25年前に仕事仲間とそう話していた。

新規開拓した店はドキドキするが、行きつけの店なら値段が予想できるから、3000円以内で飲める楽しみがある。

僕は宅飲みする時は、殆ど母親の家である。

自宅では飲まない。

悪酔いするからだ。母親と話しながら飲むと適度に酔っ払って終わりになる。

酒は人間を情緒的にする。


僕は酒はコミュニケーションの一部と考えている。

「羽弦さん、いつ飲み会開くんですか?」

と、良く言われる。しかし、僕は人選する。コイツ酔わせて大丈夫か?と。

後、後輩でも無いくせに、いきなり奢って下さいってヤツとは絶対に飲まない。

以前は、そんなヤツラを哀れんで酒を飲ませていたが、飲むだけ飲んで居なくなる。

だから、割り勘をしようと言うヤツとしか飲まない。そういう人間は、誠実さを感じるので、奢る。

そういや、あのバカ何してんだか?

散々人の金で飲み食いして、バックレたヤツ。懲役13年を自慢していた。

そして、オレは中卒だが、大学の法学部か知らんがお前は、この中卒のオレより頭が悪い!と、抜かした。

僕は、ソイツを締め出して二度と連絡しなかった。もう、3年会っていない。

懲役13年の男なんだから、信じた僕がバカだった。

だから、飲み会は安易に開かない。今の会社の人間と飲んだ事はない。

最後に、人の人生はその人の肝臓の強さに掛かっている。と、言った馬鹿がいる。

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