story3 恐怖の日




その後、冷めた瞳にずいぶん叱られた。(無言の圧というね......)

だが、狼はまだましな方だったのだろう。

なぜなら、"珍獣ハンター"という仕事は命に関わる重大な役目であるからだ。

ということは......

(珍獣に関わりのある、闇系の奴らがここにいるってコ・ト!)

(だから、ひねくれ者の狼よりも、もぉっとひねくれたやつがいるんだよ‼)

そんなヤツらに怒られたら、ひとたまりもないだろう。

そして狼がましな理由は、もうひとつある。

彼は莉乃と小学校で対面したことがあるからだ。

二人の絆は......というか、ほぼ話していなかったのだけれど。



全校生徒珍獣ハンターの皆様。パートナー決定戦の準備が終了いたしました。皆様は、試験会場へと向かってください 』



(伝え忘れた...わけではないけど)

ここは15~19才までの珍獣ハンター達が集まる"エレメン正統派高校"。

莉乃が住んでいたのは、ここの寮(シェハウス)である。

そして放送で言っていた通り。

(今日は、パートナー決定戦があるんだ‼)

私にとっては……最も恐れていた日だけれども。

だからといって、出席しないのは今後の生活に支障が出る。

(準備も先週からできてたし、早めに行っちゃお!)

遅れてひねくれ生徒、いや教師に怒られるのも…。

考える度、恐怖で冷や汗と共に体が震える。


ガサッ

ドッドッド


私はリュックを背負って、試験会場へと向かった。





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∦珍獣ハンター⚔ ☁静月夜☾ @Serena_0015

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