【第十七】※筆者註
※関心のない方は読み飛ばして【第十八】へ——
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『広辞苑』に「烏勘左衛門」の項があり、「(幼児語。烏と同じ頭韻の語の勘左衛門を重ねて、人名に擬したもの)烏のこと。」とある。どこかでこの名は使わねばと思い、底本に真玄の「後見の烏」とあるカラスに、この名を当てた。
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賀茂川(鴨河)と高野川の合流点近くに現在も残る原生林。かつては両河川の河岸まで広がっていたが、現在は下鴨神社(※正式には「
「
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神武東征の際、熊野から吉野へ向かう道案内として八咫烏に化身して現れたという神。ただ、ヒトが「ヒトこそ神の似姿をしている」と考えるのが自然なように、トリが「トリこそ神の似姿」と考えるのも自然な話——つまり、「八咫烏こそが建角身命の真の姿」とトリどもは考えているのである。これは、おそらくどちらも間違いではないが、ヒト型の神がヒトを道案内するのに、わざわざカラスに変身した理由とはなんであろう——?
ところで、この賀茂建角身命は、娘の玉依姫とともに下鴨神社に祀られている。伝承によれば、この地の支配者であった鴨(賀茂)
ちなみに『方丈記』の鴨長明は、下鴨神社の
◆参考文献
槇野修 著/山折哲雄 監修『京都の寺社505を歩く(上)——洛東・洛北(東域)・洛中編』PHP新書 2010年
脇田修/脇田晴子『物語 京都の歴史——花の都の二千年』中公新書 2010年
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