第13話 抗菌ペーパータオルの使い道
コロナ禍の時に百均で見つけたペーパータオル。
濡れると24時間抗菌作用があるらしい。
どの程度の抗菌かは、分からないけど良いなあと思った。
子供たちの帰省時や、夫がコロナに罹った際などに、洗面所やトイレに置いた。お互いに感染のキャッチボールをしないために。
お陰様なのか、夫は二度コロナを患ったが私は、今のところ罹っていない。子供たちの帰省を機の感染もなかった。もちろん、他にも感染対策は頑張ったのだけど。
「痛~い」
思わず声を上げた。
焼き立ての食パンを金属網の上で粗熱をとっている時に、早く食べたい私は、まな板も出さずそのままの状態で、水平にパン用ナイフを動かしていた。夕食時にビールを少し飲んでほろ酔い気分で注意散漫だった。
あとちょっと、という時にナイフが滑った。
左の小指から結構な血が出ている。
とりあえず流水で洗いペーパーで押さえたあとに、夫に絆創膏を貼ってもらった。
重ねて貼ったが、みるみる赤く染まった。
ズキンズキンと痛い。
以前、パン用ナイフを洗っている時に指を切った時も痛かった。普通の包丁よりも痛かった。
指を切ったその夜に、寝ようと二階の部屋のドアを開けて足を一歩踏み入れた。
「痛~い」
再び声を上げた。
ベッドに腰を下ろし左の足裏を見ると結構、血が出ていた。
我が家の二階は建てられた当初から絨毯が敷かれているが、経年劣化で絨毯を張り付けたときのピンのようなものが一部出ていた。
時々、そのピンが靴下に引っ掛かることがあったが、怪我をするようなことはなかった。
何という日だろうか。
溜息をつき、血液で床を汚さないように注意しながら階段を降り洗面所へ向かった。
洗面台に短い脚を持ち上げ足裏を洗った。
厄介な菌が入っちゃあいけない。
最近は劇症型溶連菌感染症もあるらしいし、ただでさえ古い建物だから小さな傷といえども注意が必要。
しっかりと洗った後に躊躇いながらタオルを手に取ろうとして、窓枠に置いていたペーパータオルが目に入った。
「そうだわ、抗菌だし良いのかも」
抗菌ペーパータオルで拭き絆創膏を貼った。
ついでに数時間前に負った指の傷も洗って絆創膏を貼り替えた。
創部が腫れたり熱を持ったら速やかに受診しよう。
ティッシュペーパーやペーパータオルは、開封した直後は清潔に近いと思うけど、日数が経つと職業柄、清潔だとは思えない。
実際にどの程度の抗菌作用なのか不明だけれど、濡れた直後に抗菌作用が発生するなら、自宅で清潔ガーゼが無い場合には選択肢の一つとして良いのだはないだろうか。
もちろん、袋に表記されている『病気の治療や予防を目的とするものではない』との注意書きの通り、すべてを委ねるというわけではなく、とりあえずなのだけども。
とりあえず、今回の傷は、二カ所とも無事に治ったようだけど、
とりあえず、滅菌ガーゼなど買い置きしとかなくっちゃ。
※ 一人ひとり、その時々によって体力、免疫力、傷の負った状況など異なります。
今回の私の書いたことは、あくまでとりあえずなので、頭の片隅にでも…と、言う程度です。
傷だけでなく体調で、少しでも「変だ」と、思った時には、受診された方が良いのかもしれません。
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