第33話 ウサギとカメの無限地獄(一)
魔法歴二〇二五年 一二月六日 第六曜日
「チクタクダンジョンわたし四回目だよ……」
名前 トキコ
種族 人間族
職業 精霊召喚師/魔獣使い
レベル 二三
ダメージ 〇パーセント
体力 五〇ポイント
精神力 一八〇ポイント
筋力 二〇
魔力 五七
速さ 二〇
状態異常 無し
装備 星の魔女帽子
甘ロリマント
甘ロリワンピース
ラメピンクの
桃の木の杖
従者 ハラヘリキンゾクネズミ シロ
ハラヘリキンゾクネズミ マロ
「俺は二回目、イヤ、トキコのタイムリープ前を入れると三回目になるのか?」
名前 タテキシ
種族 人間族
職業 重装甲騎士
レベル 三〇
ダメージ 〇パーセント
体力 二八〇ポイント
精神力 二〇ポイント
筋力 九〇
魔力 一〇
速さ 二〇
状態異常 無し
装備 甲羅割の戦斧
フランキスカ
フランキスカ
鋼の大盾
鋼の全身鎧
厨二病マント
時の迷宮、チクタクダンジョン、几帳面に正確に規則正しくカミソリの刃入らないほどに積み重られた石壁のダンジョンには永遠と火を灯す無限ロウソクが規則的に並べられ、その奥には加速の妖精ライトラビットのワゴムちゃん、鈍足の妖精ヘビータートルのブンチンちゃんが
その日は土曜日で私達は朝からマジカルアースに来ていた。
わたしは今日過去に戻る!
チチチ
チュチュチュ
ハラヘリキンゾクネズミのシロちゃんとマロちゃんが肩で応援してくれてる。
大丈夫、二人が居ればあの白い通路でも迷わないはず。
わたしはこの時の迷宮、チクタクダダンジョンにかえって来たのだ。
*
「あの扉だよ!」
「ああ、作戦は前のままだ、まず俺がフランキスカを投げてウサギの注意を引きつつカメにノックバックを食らわす、そしたらトキコ、テメーはレザーをカメに当て続けろ、俺はその間ウサギを引き付けテメーを守る」
「わかった!」
「ああ、行くぞトキコ」
タテキシくんが長方形の鋼の大盾の裏から投げ斧、フランキスカを取り出して右手に持ち、左手の鋼の大盾を石の扉にピタリとつけた。
二枚扉の左側を押し開く。
わたしはまた桃の木の杖をギュッと握った。
*
「喰らえ‼」
またタテキシくんはワゴムちゃんに投げ斧、フランキスカを投げた。
フランキスカは回転しながらワゴムちゃんに向かう。
ワゴムちゃんはそれを当然のように回避する。
でもコレは前の時のまま、回避に気を取られたワゴムちゃんはまた加速の魔法、アクセラレーションを唱える事が出来なかった。
タテキシくんはそのまま鋼の大盾を前にブンチンちゃんに突撃そしてノックバックする。
わたしは前みたく呪文の演唱を始める。
「光の精霊よ、浮き水晶よ、契約に従い我の元へ来たれ! 我が名はトキコ、そなたはシラタマ!」
光の精霊、浮き水晶のシラタマちゃんが桃の木の杖のまわりを回りながら現れる。
シラタマちゃんへのわたしの指示は簡潔。
「シラタマちゃん! ブンチンちゃん、カメちゃんにレーザー光線打ちまくって‼」
シラタマちゃんが光輝きその光を集束して放つ。
アクセラレーション
ワゴムちゃんがブンチンちゃんの甲羅の上を体操の跳馬を使うように手をつけ心身二回宙返りをして、加速の魔法、アクセラレーションをかけてきた。
「なに⁉ ウサギがカメ野郎にアクセルだと!」
「前と違うよタテキシくん!」
わたしは焦る。
「やることはかわんねーんだよトキコ! テメーはレーザー打ちまくってろ!」
スロースピード
「しまった!」
ブンチンちゃんがタテキシくんに
「このカメ野郎!」
タテキシくんの斧の振りが遅い⁉
「痛っ!」
ワゴムちゃん⁉
ワゴムちゃんかわたしを背中からけった。
その衝撃でシラタマちゃんのレーザー攻撃がとまる。
アクセラレーション
ワゴムちゃんがまたブンチンちゃんに加速の魔法をかける。
スロースピード
今度はわたしに鈍速魔法。
「トキコ、すぐレーザーを撃て!」
「うん、シラタマちゃん!」
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
アクセラレーション
スロースピード
それは無限に続く地獄のような攻撃だった。
わたしたちは身動き取れなくなってドワーフの町チクタクタウン、時計台神殿の魔法陣で復活した……。
私達は敗北したのだ。
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