第26話 自己再生

薄暗い部屋。十代前半の少年が両腕に枷を嵌められている。

少年の前に十代後半の少女が立っている。彼女の足下に切断された手足、胴体、顔などが落ちている。

少女が積み木のように落ちている体の一部を組み合わせながら微笑んで言った。

「君の体を切っても切ってもまた再生する、私が大好きな君という存在がどんどん増えていく」

少年が怒鳴った。

「俺をこんなところに監禁して、千鶴が許さないぞ!」

千鶴とは少年の彼女だ。ストーカー気質で嫉妬深いヤンデレ体質だ──少女の恋敵でもある。

夜の住宅街、千鶴が住宅街の自宅の前を歩いていると、少年がいた。恋敵とキスをしていて、それを見た千鶴は呆然とした。

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