応援コメント

第二十四話……現在の子育て (。´・ω・)?」への応援コメント

  • 個人的に、今の子育ての難しさの問題は、「子育ての『個人化』」が大きいように思っています。「保育所も充実して、何が「子育ての『個人化』だ」と思われるかもしれませんが、私が子どものころ(昭和40年~50年代)は、ある程度都市化が進んだ地域でも、「地域コミュニティ」は機能していて、ちょうどベビーブームであったこともあり、地域に、子育てを終えた世代、子育て世代などが混在して、いわゆる「おせっかいおばさん」がいろいろと目配せをしたりしていて、各ママが孤立することなく、地域コミュニティというある程度緩く、ある程度厳しい目の中で子育てをしていた、ということです。他人の子供を叱ることも問題視されることはありませんでした。実際に私が子供のころは、いたずらをすると、近所のいろいろな大人の人から叱られたものです。また、「専業主婦」が多く、そういった要素が複雑に絡み合いながら「地域」で子育て、ということになっていました。

    また、子供たちも多かったので、子供たちの地域コミュニティがあり、年上の子供は、年下の子供を配慮しながら多学年で遊ぶ、ということも普通でした。世間の常識も「子供がけがをするのは当たり前」「子ども同士のけんかも当たり前」ということで、私たちが子育てをした時のように「ほかの子供を傷つけたらどうしよう」という心配もあまりなかったのではないか、と思っています。

    かの時代を考えると、制度は整ったものの、堅苦しい世の中になったようにも思います。

    それに、一人の子供にかかるお金もずいぶん高くなった、ということも大きな要因だと思います。私たちの父母の世代は、戦後すぐの第一次ベビーブーマーで、地方の中卒学生は「金の卵」として、都会で仕事をしていたわけです。子供にかかるお金はそれほどでもなく、むしろ農家などでは「貴重な労働力」として子供を見ていたわけで、まさしく、兄、姉が弟妹の面倒を見る、ということで親の負担も少なく、学費もそこまでではなかったわけです。

    大学入試の過去問を集めたいわゆる赤本、私が浪人時代には、予備校の図書室に1970年代のものがありました(とはいえ、その時点で考えると20年前のもの、今の視点で考えると2000年代の赤本を見るのと同等です)。それを見ると、国公立大学の1年間の授業料は2万円。亡くなった親父から聞いた話ですが、親父が高卒で就職した時、初任給は4万円程度だったそうです。と考えると、初任給を基準として考えるとその半額、今で初任給の半分、なら8~10万程度、になるでしょうか?今の国公立大学の年間授業料は60万円弱。こういうところも「子どもに金がかかる」→少子化へとつながっているのではないかなぁ、と思います。

    社会の発展、高度化が進むと、子育てにかかるコストが増加し、少子化が進む、と中学生のころにならったような記憶を思い出しました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます (*´▽`*)

    昔読んだ社会福祉の本にも、昭和40年~50年代の地域資力は豊富にあったと書かれていますけど、本当にそうだったのか、と少し疑問です。
    昔は祖父母が近くに住んでいた人が多かったですけど、ウチみたいな核家族形態のところもあったのです。
    田舎社会は大きな力も持っていましたが、ヒエラルキーも同時に存在していた気がします。ウチの母とか近所の人にいじめられてました。
    また、ウチの田舎は貧しく、多くの家庭が共働きでした。
    そういうことも考えると、行政が均等に社会資力を配ってくれる現在の方が、公平に子育てをできると感じます。
    少なくとも私が見てきた過去よりは、今の方が恵まれた子育てだと思います。

    学費の件ですが、ウチの叔父が国立大学に通っていて、授業料が高校並みだったと言っていた記憶があります。
    ウチの弟も国立でしたが、確かに費用には差がありますね。
    ですが、今の私立大学に通う人たちは、本当に勉強しに行っているのでしょうか?
    私の後輩も名前だけ書ければ入れる大学で、勉強せずに遊んですごしたのを吹聴していました。
    遊びに行くならお金がかかるのも仕方がありませんよね。
    ちなみに公立大学は無償化してもいいという人は結構いますけど、全ての大学を無償化するのはどうなのでしょうね (。´・ω・)?
    また、しっかり勉強した人が報われない社会だとは言われていません。

    勉強したくない子供の大学全入という風潮自体が、子育て費用の障害な気もします (´・ω・`)

    ちなみに給与明細が残っていて、私の父の初任給も4万円くらいでしたが、残業手当が凄いことになっていました。
    昔は景気の良い時代でしたね (*´▽`*)