第32話
小銭をカードにした後、廣谷達は先に進む。
「水のエリアには意思疎通できるモンスターいないんだな」
ふと、普通のエリアと、緑のエリアで見かけたラッシュとエルナを思い出す。そして水のエリアではそれらしいモンスターは見かけなかった事。
「……もしかして、こいつか?」
廣谷はその意思疎通モンスターの枠なのは、今自分の手元でプリンのように揺れているスライムなのではないか? と思う。
でもこいつ喋れないし……マスコットアイテムらしいし……。と廣谷は考え、流石にないか。と決めた。
先に進むと見覚えのある看板。そこには『ここから先地下30階』と書いていた。
「30階で部屋まで通路繋げて、いつでもこの階からいけるようにするか……」
「わんっ」
『だね。降りるよ~』
「うん」
シロの言葉に頷き先に進む。30階に降りると景色がまた変わった。所々にキノコが生えている階層。
「きのこ」
「わん」
『きのこ……だね』
「きのこエリア? 今までの傾向上、モンスターもきのこ関連か?」
まあいい、部屋作ろう。と廣谷はシロから降りて部屋までの道を作る。部屋に戻る前にエリアの写真を撮る。
部屋に戻ってから廣谷はスマホを取りだす。
『30階からきのこエリア。モンスターもきのこ関連だと思う』
『きのこお!?』
『食べれる?』
『緑、水と来てきのこかあ……』
廣谷がタイツクで呟くとすぐに返信が沢山来る。食べれる? のコメントが5割、きのこの名前に驚くコメントが5割だった。
スマホをベッドの上に放り投げ、廣谷は伸びをする。
「んん……シロ、お疲れ。今日は休んで」
「わんっ!」
『分かった!』
廣谷の言葉にシロは頷きその場から離れる。廣谷はそれを見ながら新しい武器が解放されてるか確認する為に、武器アプリを開いた。
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