第70話 レイラ

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ここまで読み進めていただきありがとうございます!


下手な文章なので後で読み直して「エッ」と下手さに驚いたりしていて、書き直しも行ったりしておりますのでご了承くださいませ。

ちなみにルークはイケメン以外の容姿の描写が殆どない事に気づきました(;^_^A

これから時折入れていきます。

by作者


※※※※※



【深夜・(エリザベス護衛)レイラ視点】


深夜、ふと目が醒めた。疲れていたためか深く眠ってしまっていたようだ・・。



ザーーーーーーーー。



視界はない・・雨音だけがレイラを包んでいる・・。


目を開くがあたりは真っ暗闇だ。ケンロック先生が火の番をしているはずなのだが・・。


護衛として深く眠ってしまっていたことを反省しつつ、目の前にいるであろうエリザベス殿下に手を伸ばす。


しかし・・・そこにはなんの感触もなかった。

目の前にいるはずの姫様がいない??


「姫様?」

小さく呟くと、湿気た体を起こし周りを見渡す。


雨の中、深夜の森には光はほとんど入ってこない。

焚き火はどうなったのだろう?


ケンロック先生が見ているはずの先ほどの焚き火の方を確認すると、火はほぼ消えかかっていいる。炭が少し赤く色づいているだけだ。


ザーーーーー。


消えかかった焚き火の灯り以外は雨の音しか状況を知らせるものはない。

レイラは少しの間、耳に意識を集中させる。


ザーーーー。

その雨の音の中で・・・。遠くの方・・・?

川辺の方角から足音がかすかに聞こえた気がした。


姫様が用をたしにいったのだろうか??


レイラは側に置いてある剣を手探りで探し出して手に持ち立ち上がると、見張りを担当しているはずのケンロックの方を見る。


薄暗いが・・そこに人の気配はない。


消えかけの焚き火に近づきあたりの様子を確認すると、寝息はたてていないが焚き火の横でケンロックが寝ているのがわかった。


『これだから教師の見張りは信用ならない』

そう思い、レイラは踵を返して川の音がする方向に歩き出した。


川辺に近づくと、やはり人の足音が聞こえる。

『姫様?』


レイラの歩く速度が速くなっていく。


川辺の足音は、大きくなり、それが複数の人間の足音だとわかる。


ジャブジャブ ジャブジャブ


足音が水を掻き分ける音に変わった。


なにか嫌な予感がレイラの脳を貫いた。


「デンカー!!!エリザベスデンカーーー!!」


大声を上げて川へ走る。もちろん返事はない。


雨とはいえ木々のない川はほんの少しだけ月明りがあり、うっすらと2つの人影のようなものが、何かを船に乗せて川に出て行くのが見えた。


「エリザベスデンカーーーーーー!!」


もう一度大声で叫ぶ。

エリザベス殿下が攫われた!そうレイラの直感が告げる。


急いで船を追いかけようとするが、川辺には大きめの石が多く、しかも明かりがほとんどない暗闇だ。走ることができない。


慌てるほどに石につまずき、転ぶレイラ。


その間にも船は水の流れにのってゆっくりと川下へ進んでいく。


「デンカーーーーーー!!!」


レイラは意を決して川辺を全力で駆ける!足元が見えなくても追いかけなければならない!


だがしかし、真っ暗な闇のなかで石や岩だらけの場所を駆ければ結果は見えている。


レイラは駆ける足を岩に引っ掛け、その勢いのまま前に勢いよく倒れた・・・。そして倒れた先のにあるのは別の岩だった。


「グフッ!・・」


ノンガードで激しく岩に激突したレイラの体に激痛がはしる。


「グッ・・・・。

で・・・。で・・・・・・。」


衝撃で息ができない。


それでも起き上がりなんとか追いかけようとするが、

立ち上がることすらままならない・・。


「どうしたんだ!!!!!」


その時、川辺の上から声が聞こえた。


振り返ると、そこに人影が見えた・・・。


「で・・・ハァハァ・・・殿下・・が・・」

レイラは息絶え絶えにその人影に声を上げようとするが、なかなか声にならない。


雲の切れ間だろうか? 輝かしい月の明かりが川全体を照らし始める。

そして月の光がその人物を照らした・・・白い髪の男性だ。ルークがそこに立っていた。


「どうしたんだ!!!何があった!!!」

ルークの声が頼もしく感じる。

彼だけが頼り綱だ。伝えなければ・・。


「で・・殿下が!!・・・つ、連れ去られた!・・たすけてくれ!!・・姫様を救ってくれ!!」


レイラが振り絞って出した声を聞いて、ルークの表情が変わった。


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