第2話

3年生に入って特に変わったこともなく学校が終わり帰ってきた。夜になり、この日は父が夜勤でいなかった。そして母が「ちょっと話したいことがある」と言われた。なんだろーと思いながらも話を聞く。そうすると「家から出てく事にした」と母は言った。いきなりのことでびっくりして自分は泣いてしまった。それはなぜ急に出ていくのかその時は全然わからなかったからだ。母はずっと「ごめんね」と泣きながら言ってくる。何だかわからないが自分も悲しくなった。いいよとは言えなかったが1週間後ぐらいにはもう家にはいなかった。そしていなくなった理由を父が家族を集めて話した。

「母は家のことがもうできないし、子供達もちゃんと育てられない。と言って出て行った」と言った。

何とも言えない表情に自分はなった。その日は一日中泣いた。寝ようにも寝れなくて理由を聞いたけど小三の子供には理解ができず泣きまくった。そして今考えると父があのように言っていたがあんたが毎日謎にキレて殴っていたからだと思う。そのストレスによって母は精神安定剤も飲みまくっていたし耐えられなくなっていなくなったんだと思う。ただ当時はなんか急にいないなったとしか思えなかった。そして母がいなくなってから1年は寂しかったが父は子供が好きで子供には絶対に手を出さない人だったのでいろんなとこに出かけたし楽しかった。

そして小四の時、事件は起きた。これは家のことではなく自分のことだ。

父の姿を見てなのか物事を暴力で常に解決してした。自分は他の子より大きかったし力もあったから力で解決すればいいと思っていた。なぜなら父がそうしていたからだ。だがしかし、仲が良くて遊んでいた二人がいたのだが俺の行動を見てなのか急に二人で無視をしてきた。自分は腹が立って胸ぐらを掴んで殴ろうとしたらその子が「そうゆうのが嫌われんだよ」と言ってきた。自分は思わず手を離した。そして自分は「何でこれが嫌われるの?」と思ってしまった。暴力で解決はなぜダメなのか気づけなかった。そのまま4年生の中盤ぐらいだったがずっと無視され続けて4年生がぼっちのまま終わった。もうその時には暴力を人に振るうが嫌われると怖くなり人と話すこともできなくなっていた。小5になってもっと悪化し、学校ではほぼ無口の子と言われていた。(いちお3人ぐらい友達がいたが嫌われないようにしていたと思う。他の人よりは話せてたかな)

この状況のまま終わろうとしていた小5の自分だが、あるドラマを見て考えが変わる。ドラマのタイトルはめっちゃ前なので忘れてしまったがdvをテーマにしたドラマだった。これを見た自分は思った。「これ自分の父がやっていた事と似ている」と思った。話を見ていて自分の家庭環境と重ね合わせたりして見てものすごく吐き気がした。これは何となく感覚で分かった。これはやってはいけない事を父はしていたと。そして自分が暴力で解決していけない理由にも気づけた。友達を暴力で言うことを聞かせても相手に嫌な気持ちにさせるし怪我させるからこれは嫌われると自分に嫌気がさした。そしてこの時何十個も上の父がそれに気づいていなくてもっとガッカリした。今思うと自分はその時このドラマに出会えてよかったと思った。それに暴力は殴るだけじゃなく言葉の暴力も良くない事に気づいた。このドラマに出会えたが結局小5は何もできずに終わった。自分の勇気の無さにがっかりした。そして小5の春休みずっと考えていたことがあった。

「また昔みたいに遊んだり話したりする友達が欲しい」と考えていた。だがどうしよう、作戦が思いつかない、とずっと考えていた。その時、テレビでよく見ていたお笑いが流れた。これだ!と思い、お笑いはビデオを借りたりしていろいろ見ていたので謎に自信があった。(笑)

小6になり新しいクラスでじゃんけんをして遊んでいたので勇気を持って俺もやりたいと言った(この時は心臓バクバク笑)そしたらクラスのやつが(いいよ?)と不思議そうに言った。そりゃそうだ。去年一緒だったやつであんなに無口で有名なやつがそんなこと言ってきたらびっくりする笑 

その時にお笑いの力を試してみた。友達が言ったことに芸人みたいにツッコミを入れてみたりなんか一発ギャグをやってみたりした。そしたら意外とウケるもんでこれがきっかけで自分がおもろいやつだと思われいろんな人から話しかけられ友達ができた。この時は今考えても人生でやってよかったことトップ3には入る。友達ができ、放課後遊ぶようになってからは毎回自分が一発ギャグをして笑わしていた。(今考えると恥ずかしくてできん笑もとはインキャなのに陽キャムーブ見たなことをしてたな)小6のこの時は今まで生きてきて一番楽しい!と思っていたが小6でまた事が起こってしまう…







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かていかんきょー @gtgm5764

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