第10話

長槍で下顎から上顎まで貫く。

双剣で一体の目を抉る。

大剣で首を切り落とす。

ゼノ「やっと倒れやがった…」

ベイカー「もう動けねぇ…」

レイン「お疲れ」2人に手を差し伸べ、起こす。

ベイカー「動けねぇっていうのに…」痛そうにしながら体を起こす。

ゼノ「いくら兵器だからって…元は人間だぞ」

レイン「それはみんな一緒」

ベイカー「よくもまぁ…息も切らさず…」

レイン「疲れているのは一緒」

ゼノ「でも三頭倒せたな…」

ベイカー「ボロボロだけどな」

レイン「焼くから離れて」

ゼノ「はいよ」

ベイカー「だいぶ痛みも減ってきたな」

ゼノ「それじゃ向かいますか」

ベイカー「もうレイン嬢乗ってるし」

ゼノ「治癒に30分かかったからな。もう骨もくっ付いただろ?」

ベイカー「多分な」

レイン「早く」

ベイカー「すまなかった」

レイン「怒ってない」

ゼノ「さっさと行こうぜ、ベイカーが突っ込むなんて2人とも分かりきってたことだし。自分に腹が立ってるだけだと思うぜ」

レイン「うるさい」

ベイカー「素直じゃ…グフッ」

ゼノ「ほら…早く乗るぞ」

ベイカー「的確に急所を狙うなよ…」

ゼノ「今のは仕方ない」

レイン「新埼玉」

ゼノ「危険区域か…」

ベイカー「新東京についでの危険区域か…」

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