第9話

ゼノ「よくもまぁここまで増えたもんだ」

走りながら切って、切って、キル。

ゼノ「さっきより増えてないか?」

切ってもキリがなさそう。ただ放置するわけにも行かない。

ゼノ「一番乗りは難しそうだな」

耽楽することにする。

レイン「邪魔」

舞のように敵を掃討していく。

レイン「長槍」

双槍をくっつけ、長槍とし薙ぎ払う。

ベイカー「ベイカー、一番乗りぃ!」

目の前には三頭の犬。ケルベロスを彷彿とさせる。

ベイカー「へっ、どうせすぐにあいつらが来る。それまで実力を試させてもらいますかね!」

両者土煙をあげ、重音が辺りに響く。

ゼノ「この音、前からってことはベイカーか。急がないと」

レイン「ばか」

ベイカー「へ…頭一つ増えるだけでこんなに変わるかよ…」

ゼノ「やっぱりお前アホだな」

レイン「ばか」

ベイカー「遅えんだよ…」

ゼノ「まだ行けるか?」

ベイカー「もちろんだ」

レイン「B」

ベイカー&ゼノ「了解」

ベイカーが三頭へ向かう。再び重音が鳴り響く。それと同時にレインとゼノが後から一頭ずつ相手をする。

快音を鳴らしながら空を舞う。ときどきの重音を響かせながら。

レイン「強い」

ベイカー「俺らも強くなってるぜ!」

ゼノ「ここで負けるわけには行かないな」

何かが軋む音を聞き、苦渋な顔をしながらも。

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