第2話

ベイカー「できるだけ交戦しておきたいな」

ゼノ「そうだな、装備を強化しておきたい」

セイバーが所持している武器は特別でウィルスに侵食された敵を倒すとウィルスを吸い、力に変える。また、免疫があるためウィルスに侵食された肉だとしてもセイバーは食うに困らない。

ベイカー「お、いた。レインもどうだ?」

レインは何も言わず、ソルカーを止める。

ベイカー「3体、一人1匹だな」

ソルカーを止めると目の前には双頭になっている赤黒い犬みたいな敵がいた。

全員武器を取り、構える。

ベイカー「中央もらい」地面を蹴り、突進し大剣で犬を後ろの方へ押し退ける。

レインが右の敵を倒しに行ったのでゼノは左の敵を倒しにかかる。

双頭はまだ可愛いものである。頭数が増えるほど知能や能力が上がっていく。

と言ってもウィルスで凶悪化しているため、普通の人間では力負けにすらなる。

セイバーだからこそ戦える。

3頭までの戦い方は教わっている。2頭は対一可、3頭は対三可。

2頭であれば一人でも戦える。

地を蹴り、双頭の敵へ近づき、右頭に剣を突き刺し左頭を蹴り飛ばす。

体は見事に裂け、双頭だった敵が動かなくなり、左の頭にも余っている剣を刺す。

数秒もしないうちに赤黒かった敵の色が白く変わる。

ベイカー「還送終わったか?レインはもう待っているぜ」

ゼノ「相変わらずレインは早いな」

合掌を済ませ、火葬し、ソルカーに跨る。

ベイカー「三叉に会ってみてぇな」

ゼノ「新東京に着くことが最優先だろ」

ベイカー「強くならないと生きていけない。それも真理だろ」

ゼノ「まぁ…そうだな」

レインが前に出て、合図をしてくる。

ゼノ「ここらで休憩か」

ベイカー「まだ外出てから2時間も経ってないけどな」

ゼノ「レインが隊長だ。言う事を聞こう」

ベイカー「しょうがねぇな」

蔦蔓延る廃墟の中へ入る。

レイン「これ」

渡された携帯用の軽食を食べる。レインは外で食べることを好まず、とりあえず少ない食事でもゆっくりするのがレインの流儀。ベイカーは既に食べ終わったのか廃墟の探索をした。

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