いじめの発覚と二種類の入院(5/6)

「金剛寺たちの入院先は、少年だけどね」

 その言葉を聞いて、僕は納得した。少年院も入院と言うってことは、昔小説で読んだことがあったなと思い出した。

「なるほど。まあ、あんな酷いことしたら当たり前か」

「自分で酷いことされたって思ってるんだ?」

「事実じゃん」

「まあな」

 感覚的には久しぶりの優との会話で楽しくなった。時間的には数時間なんだがな。


 その日からは病院で過ごすことになった。

 不快ではなく、むしろ自由な時間が増えたのでゲーム作りに向き合う時間が増えてよかったと思っている。いや、よくはないけど。

 昨日読んだ本で学んだことを生かして、僕はゲーム作りに専念した。

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