いじめの発覚と二種類の入院(2/6)

「……どういうことだ?」

 神送先生がやってきた。一番最悪な状況に来た先生は困惑が隠しきれていなかった。

 すぐに先生のもとに向かったのは友だった。流石学級委員長だといったところだ。そのまま先生に事情を説明したらしく、先生が声をあげた。

「金剛寺、あとその五人もこっちに来い! 後誰か川本を保健室に運んで、他の人は自席に座って静かに待つように」

(ちなみに金剛寺というのはいじめっこの名前な)

 すぐに保健係として僕のそばに横橋がやってきた。それに続いて雷神も。

 二人で僕を保健室に運ぼうとしているみたいだ。

「俺も手伝うよ」

 そう言ってきたのは優だったが、雷神に、優は整理係だから荒れてる机の整理をしたら? と一蹴されて教室に戻っていった。

 そんなやり取りを最後に僕は気を失った。


 目が覚めると僕は保健室の天井を目にした。

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