小説に書き綴ったトラウマ(8/10)
秘密、それは何なのか。
実は僕の父親は国の政府に関わる仕事をしている。奴は僕を通して、父親と関わろうとしているのではないかと予想する。が、それだと奴の目的が分からない。
お金だろうか? それとも、……何にも思いつかない。
そんなことに思考を巡らせていると、奴に声を掛けられ、我に返った。
「ねえ、聞いてる?」
「ああ、ごめん。聞いてなかった。で、なんだ?」
そのまま奴を会話を続けた。そんな中、ある人が教室にやってくると、その人は奴に話しかけた。何かを二人で打ち合ったあと、奴は固執するような態度を変えずに僕に接してきたが、僕がびっくりしたのはそっちではなかった。やってきたもう一人も、同じ態度で僕に話しかけた。
僕は恐怖を覚えた。さっきの結論は間違いだったのかと疑った。
そうしているとまた教室に違う人がやってきて、さっきと同じような光景を目の当たりにすることになった。そしてまた同じことが。また、また。
最終的に、僕にあの態度を取ってくる人は六人になった。
僕はさらに恐怖に溺れることしかできなかった。
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