小説に書き綴ったトラウマ(6/10)
僕はクラスでの立ち位置はあまり目立たないようにしてきた。注目を浴びるのが嫌いだからだ。
目立ちたい奴の精神が僕には理解できない。
たとえ茨の道だっていいから、僕は一人で卒業まで過ごそうと心に決めた。
――そうしていたかった。
翌日僕はクラスの人に話かけられた。別に嫌ではなかったため。普通に対応していると妙に違和感を覚えた。
喋り方がおかしい。なんか、僕に迫ってくるような、そんな喋り方だった。
その日は僕にずっとついてきた。何故、こんなに固執するのか僕には理解できなかった。その様子はクラスの人にも不思議がられていて、注目されるのが苦手な僕にとっては苦痛だった。でも僕はついてくるのを止めてと言い出せなかった。相手の気持ちは理解できないが、さすがに否定するのが怖かった。その人の特性上そうしてしまっているだけで、個性を否定してしまうのがいやだったからだ。
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