小説に書き綴ったトラウマ(5/10)

 これは僕の経験を書いた小説だ。僕は常に思っている、裏切られたら嫌だという気持ちの発端の話だ。


 ***


【裏切りの友だちと傀儡の僕】 著:かわもさひ


 小学校に入学したときは楽しかった。

 今では記憶は薄れているが、楽しかったことは確かなはずだ。

 ただ、いつからだろうか。苦しくなったような感情が体を纏ってきたのは。


 小学五年生になった四月。クラス替えが行われ、僕は一人も友達のいないクラスになった。

 そもそも友達の少ない僕にとって、辛いことだった。友達が少ない理由を考えればわかるだろう。僕は友達作りが苦手だ。つまり、僕の卒業までの明るい道のりは塞がれたということだ。これからは茨の道を通ることになりそうだ。

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