友達が家に来る(5/13)

 そのまま話しながら待っていると、雷神と横橋が一緒に公園にやってきた。

「ごめん、ちょっと遅れちゃった」

「すまんな」

「全然大丈夫だよ」

 たった十分だし。

 僕が家に向かおうと言おうとしたら、なんか会話が盛り上がっていたので、耳を傾けてみた。

「二人はいつも一緒に来るねえ」

「同じマンションだからね」

「いいんちょーはどこなん?」

「私は一軒家だよ。新多君は?」

「マンションだね。旭はどうなん?」

「僕もマンションだね。っていうか今から行くでしょ。さあ、行こう」

「うん」

 僕は家に向かうことを促した。他人の話に割って入るのは苦手だ。ましてや知り合って数日の人は特に。

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