学校生活・組織決め(1/3)
そのとき、声をあげたのは漣友だった。
「お! 漣さん。学級委員長やってくれますか?」
「はい! やりたいです」
教室の皆は彼女に視線を向けている。賞賛の視線を送る者もいれば、驚きの視線を送る者もいた。
「じゃあ、他にやりたい人いますか?」
数秒経っても名乗り出る者はいなかった。そのため学級委員長は漣に決まりそうだ。
「いない、でいいですかね。では、学級委員長は漣さんで決定です」
決まった。僕はやる気ないからいいが、誰かやりたそうな目をしていた人がいたなと僕は思い出した。まあ、僕には関係ないけど。
「皆さん、拍手を送りましょう」
先生がそう言い、クラスの全員が拍手を送った。
パチパチパチと、教室中に響き渡った。
「では、次は副学級委員長を決めていきます。誰か立候補する人はいますか?」
「はい。ボクがやりたいです」
すぐに雷神賢人が立候補した。副に逃げたな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます