学校生活・組織決め(1/3)

 そのとき、声をあげたのは漣友だった。

「お! 漣さん。学級委員長やってくれますか?」

「はい! やりたいです」

 教室の皆は彼女に視線を向けている。賞賛の視線を送る者もいれば、驚きの視線を送る者もいた。

「じゃあ、他にやりたい人いますか?」

 数秒経っても名乗り出る者はいなかった。そのため学級委員長は漣に決まりそうだ。

「いない、でいいですかね。では、学級委員長は漣さんで決定です」

 決まった。僕はやる気ないからいいが、誰かやりたそうな目をしていた人がいたなと僕は思い出した。まあ、僕には関係ないけど。

「皆さん、拍手を送りましょう」

 先生がそう言い、クラスの全員が拍手を送った。

 パチパチパチと、教室中に響き渡った。

「では、次は副学級委員長を決めていきます。誰か立候補する人はいますか?」

「はい。ボクがやりたいです」

 すぐに雷神賢人が立候補した。副に逃げたな。

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