学校生活・組織決め(2/3)

 そのまま誰も立候補せず、副委員長は雷神に決まった。

「では、次に学級書記を決めていきます。誰かやりたい人いますか? 男女一人ずつです」

 数秒経っても声をあげる者はいなかった。このクラスそういうのに積極的な人少なすぎね? まあそんなこと考えてたって意味がない。僕が立候補しよう。

「はい」

 僕は勢いよく手をあげた。

「川本さん。ありがとうございます。他にいますか?」

 誰も声をあげなかった。つまり僕は学級書記に決定した。書記って学級を運営する役割にも関わるが、実はどんな役割よりも楽である。(まあ、先生にもよるけど)

「じゃあ、女子でやりたい人いますか?」


 そのまま順調に学級の組織が決まっていった。


「川本、助けて。じゃんけんに負けまくって、嫌なやつしか残ってないよ」

 新多は運が悪かったようだ。やりたいやつになれなかったらしい。

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