学校生活・クラスの人々(1/5)

「おはよう、川本。元気だった?」

「元気だけど……」

「どうした? 悩み事でもあるのか? まだ信用しきれてないかもしれないけど、よかったら俺に話して」

 僕はもう新多のことはほとんど信じているから言うことにした。

「昨日の自己紹介でゲーム作ってるって言ったじゃん」

「うん」

「新作を作ってるんだけどそのゲームのシステムが作れなくてどうしようかなって思ってて……」

「なるほど。ていうか新作ってことは、過去作もあるのか?」

「そうだね。二作品ある」

「俺にも遊ばせてよ」

「ネットで販売してるから買えばだれでも遊べるよ。一作品三百円で売ってる。今までに十三しか売れてないけど」

「お金かかるのか」

「まあ、新多には特別に遊ばせてやるよ。今日の放課後うちに来れる?」

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