老いとゲーム
私が幼い頃、記憶にある分では3-4歳くらいだが、ファミコンのゲームを一生懸命やっていた記憶がある。一番記憶にあるのはマリオ3で、1面でワープの笛を2個取って、6面にワープして、キノピオハウスでハンマースーツを取ってゲームオーバーになってハンマースーツを取ってを延々繰り返して増やしているうちに夕飯の時間になって、ゲームの電源を落とす。頑張った報酬に最強の一角であるハンマースーツを得ていくのだが、使わずに電源を落とす。勿体無いから使わないのか、減るのを見たくないからなのか、ラストエリクサー現象のひとつであろう。
そこから、マザー2やファイナルファンタジー5だの6だの7だのやって、音ゲーにハマりながらアーマードコアの1から3まで適宜やって、フラフラとした大学生活を迎えモンハンやったりパソゲーに手を染めたりするのである。共通するのは、堀江貴文さんの言葉がそれに近くて『猿のようにハマり、鳩のように飽きる』ということであろう。また、終わったら飽きるでは無いところがまた恐ろしい。
RPGをやる際に僕の悪い癖は、序盤はいかにもつまらなそうにやるけれど、自由が効くようになりゲームシステムの虚をつく事に一生懸命になれる中盤は楽しくてしょうがない。逆に終盤はやり過ぎたキャラ育成のせいでつまらないのに初見殺しにやられ、さらに冷めていくのである。あと巻きでやれば2時間かからずエンディングであろうところで、全然楽しく無くなって辞めてしまい、良い思い出だったよね、とする。これはカクヨムだのなろうの小説でも起きる現象であり、途中まで読んで『ああ、面白い、最後どうなるんだ?』と最終話を読んで、一気に冷めるということをやるのである。筆者の皆様には申し訳ないと思いながら、読書の順番は自由だからね、と多分『ゆるくても続く 知の整理術』(著:pha)に書いてありそうなことを思うのである。
いずれも、頑張って続けたモノを一瞬で飽きて去っていくような行為に近い。勿論僕に関わる全てがそうではなくて、中学高校の頃からの趣味を未だに続けるなんてこともある。でもずっと継続して楽しいと思い続ける方が保証される物事って見るからにつまらないよなあ、って思う。バラス・スキナーの言うところの『人は、不確実なモノにほどハマりやすい』であり、終わりが分かりきったモノを遊びの時間を使ってやり切るという行為は『達成感』はあれど『ワクワク感』は多分大分風味の飛んだモノになっているのかもしれない。
突然だがアーマードコア(AC)の話をし始める。これは頭とか手足とかジェネレーターとかブースターとか武器を組み合わせて自身の機体を組み上げる。作った機体で破壊活動に勤しんだり、レクテナ施設をぶっ飛ばしたり、バレバレの潜入活動をしたりする中々に陽気なゲームである。初代ACはプレイステーションのゲームだが、動きがリアルじゃない分、中々強引な感じに中に人が乗ってたらお気の毒な程にカクカクギュンギュン動くことが出来た。AC2になるとプレステ2なだけあって、リアルな動きとなるが重たいモッタリした動きになり当初は酷くガッカリしたのであった。
ただ、このガッカリは操作性ゆえなのだろうか?と今、疑問に思える。AC初代の頃はCPUとタイマンするアリーナモードは遠距離から山程キャノン砲だのグレネードランチャーが飛んでくるのを正面からガタガタ避けながら撃ち合って弾切れになる頃に雌雄を決する、そんな遊び方をしていた。すぐ横を大ダメージの弾が次々飛ぶのを撹乱しながら飛んで跳ねて避けて、脳汁ドバドバ出して、というものである。これが段々、軽量2脚などで速くて旋回性能のよい機体で背後取ってマシンガン撃ちながらブレードで尻をしばくスタイルになっていくと、確かに安定してたくさん勝てて楽しいのだけど、とても好きなんだけど、機体の重みもあってあまりワクワクしなくなっていくのであった。
『昔のゲームは楽しかった』のは戦略を今ほど知らなかった頃に『こういう風やるゲーム』と若干厳しい条件でルールを決めてやって、上手くいったり行かなかったりしてた分、面白かったのかもしれない。今はお手本動画とかwikiとかあるから作業感出てしまうし、頼らないとなるとまた、面倒くさくてね。多分やっぱり、少しだけ面倒くささだとかランダム性・ぶれ幅がある方が人間ってハマると思う。よく、都会の金持ちがキャンプだの飯盒とか釜で飯炊くのにハマるとか言うのはそういうことなんだろうと思うのであった。
ちなみに高速移動でバシバシ弾避けて、はAC4がまさにそれで買うつもりだったんだけど、仕事落ち着いた頃に買ってやり込もうとおもってる間に5と6が出た。仕事が落ち着いたらやろうと思う、思っているんだけど、やるの??本当に??と悩むあたりが歳だよね。
ソファに転がり何を思うか @i-s_joint
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