第8話 乾杯とタタラーク
仕事を考慮し早めの夕食を、丘の中腹のレストランで頂く。夏季、プラハの日は長い。緯度が日本より高い上、夏時間を採用しているため、
陽光を燦々と浴びるオープンエアの席に座ると、今からとるのが
ビールは再びウルケルだ。ヴルタヴァ川の悠久の流れと、その先に
ボヘミアングラスのジョッキは重厚な手触りだ。ヴェネツィアングラスと
半分ほど飲んだところで前菜のタタラークが運ばれてきた。タタラークとはビーフタルタルのことで、生肉の
トーストされたバケットと、生
ビールもすぐ飲み切ってしまった。浴びるほど飲みたくなる状況だが今夜は仕事があるため
メインはガチョウのロースト。チェコではペチェナー・フサと呼ばれ、紫キャベツの酢漬けの上に乗っている。皮がパリパリで香ばしい。此処でもお馴染みのクネドリキが付いてくるが、パンはビーフタルタルでもう十分だ。
さらに、シュニッツェルが出てきた。ウィーンスタイルの薄いシュニッツェルではなく、とんかつサイズの厚さで食べ応えは十二分。レモンをかけて食べる。
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