第二十八話 難波肉ダンジョンは凄いようです

 難波に来た。


 そしてダンジョンの前には長蛇の人だかりが。


「肉ダンジョンだよ美味い肉が取れるらしいよ」


 そんな声が聞こえる中で通行料一万円を払う。


 高いように感じるが肉がなかなかに取れるダンジョンらしい。


 そんなわけで難波肉ダンジョンにご招待。


 一階層は兎。


 角兎でも落ちるのは角ではなく肉かもらしい。


 しかし落ちたのは角。


 あれれ?


 もしかしてレアドロップなのかと思い何回も倒す。するとようやく肉が落ちた。


 ただ超レアドロップかも知れないかも。


 毛皮も落ちたからだ。


 肉はかなり激渋のようだ。


 これは話が違うぞと怒るカップルも。


 なおダンジョンマートがすでにオープンしており、装備一式はそこらで買える。


 刀に剣に槍とか売ってる。


 ナノカーボン装甲の鎧も売ってる。


 無茶苦茶フットワーク軽くね日本政府?


 と思うがこのくらい早くないと諸外国に負けるからね。


 中国とかは国が統制してダンジョンをすでに国民に攻略させているとか聞く。


 アメリカも免許制にして一般人にダンジョンに潜らせているとか。


 だから日本は頑張っているほうかもしれない。


 肉ダンジョンは思った以上に肉が落ちないダンジョンかも知れない。


 一階層を早速クリアして二階層に進む。


 二階層の肉はネズミ。


 角ネズミらしい。


 ネズミは食いたくないな。


 だがこういうのにとって肉が容易に落ちる。


 ネズミ肉二百グラム程度。


 そもそもこのネズミかなりデカいな。


 食う気がしないが買取はしてくれるのだろうか。


 試しに一回抜けてイルマの買取所に持っていくと100グラム98円で買い取ると言ってきた。


 意外と高いほうなのか?


 まあ買い取ってもらったが。


 戻ってネズミ肉をイルマの買取所に卸すように倒し続ける。


 一度に落ちる肉の量はランダムだ。


 ネズミは確実に肉を落とすが落ちる量は百グラムから五百グラムとまちまちだ。


 だいたい三百グラムくらいが多い。

 

 でも普通に三階層に行く。


 転移の祭壇は普通にある。


 肉ダンジョンは容易に下の階層に行けるようだ。


 三階層は蜥蜴。


 火蜥蜴とかいう炎を吐き出す蜥蜴だ。


 だが雷撃で一撃だ。


 蜥蜴肉はどうなんだろう?


 美味いのか?


 どうなんだ。


 なおイルマの買取所に持っていくと100グラム200円程度で買い取るとのこと。

 

 相変わらず安い。


 ダンジョン肉は美味いのだろうか。


試しに蜥蜴肉を食べてみようと思う。


 火蜥蜴の肉を家に持ち帰り食べてみる。


 肉に塩コショウをする。


 たっぷりの油で焼く。


 焼いて焼いて、醤油とみりんと酒を降り注ぐ。


 そしてニンニクチューブを振りかける。


 出来上がり。


 食べてみると……意外と食べられる。


 鶏肉に近いが少し違う。


 でもなかなかにジューシーだ。


 ニンニクが良い味を出している。


 火蜥蜴は意外と美味かった。


「美味いです」


「蜥蜴のくせに美味いにゃぁ~~~!」


 肉ダンジョン稼ぎは悪いがなかなかに良いかもしれない。

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