第二十七話 熊肉は美味かった

 ようやく二十五階層にやってきた。


 どうやら約束通りのイルマたち小悪魔の施設のようだ。


「いらっしゃいでーす 私小悪魔のアカリちゃんです」


「ここはなんの施設なんだ?」


「ダンジョン宿泊です」


「泊まれるのか」


「はいそうです」


「温泉もあります一泊五万からです」


 結構高いけど泊まりながら攻略できるからなかなかに利便性が高いかもしれない。


 とりあえずスルーして二十六階層に行く。


 二十六階層の敵はデビルベア。


 悪魔熊。熊だけに悪魔なのか悪魔だけに熊なのか。


 無茶苦茶強い。


「にゃにおーーーこいつ!!」


「強いこのクマさんヒロキ強いよこいつ」


「雷撃、ファイヤボム、雷槍、炎龍」


 で倒せた。


 四発いるとはなかなかにやるな。


 デビルベアのドロップ品は悪魔熊の爪。


 買取価格は一つ二万七千円。


 なかなかの買取価格だ。


 だがドロップ率は十パーセントぐらいだ。


 デビルベアは強力なモンスターだ。


 エルシャがシャイニングゴッドタワーを発動している。


「光の神柱!!!」


「グギャアアアアアア!?」


 デビルベアが消し飛んだ。相変わらずエルシャの必殺技は強力だな。


 なおデビルベアのレアドロップ品が出た。


 悪魔熊の塊肉だ。


 熊肉。


 美味いのかな?


 肉系統がドロップするのは初なのでは?


 それがいきなり熊肉っていうのはどうなんだろう?


 二十五階層に戻る。


「アカリちゃんコンロとかない?」


「バーベキューするならここでどうぞ借り賃はサービスしときます」


「今回だけ?」


「はい次回は三千円頂きます」


「安いじゃん」


 ダンジョン宿泊はバーベキューもできる。


 そして悪魔熊肉は悪魔的に旨かった。


「これ凄くとろとろしてて美味いよ~~」


「にゃにゃにゃぁ~~~美味いにゃぁ~~~」


「確かにとろとろして美味いな」


 二十六階層に戻る。


 デビルベアを狩りまくる。


 肉はなかなか落ちない。


 レアドロップ品はなかなか落ちないようだ。


 二十六階層はなかなかに深い。


 爪ばかり落ちる。


「またあの肉が食いたいにゃぁ~~~」


「確かにあの熊肉は美味かった」


 みんな熊肉にご熱心だ。


 だが肉ダンジョンなるものがある噂らしい。


 ダンジョンはもう整備されている。


 政府も重い腰を上げた。


 通行料を払えば入れるように整備しているようだ。


 ただし自己責任らしい。


 そして通称肉ダンジョンは難波にあるらしい。


 難波ダンジョンは肉ダンジョン。


 行ってみたい。


 コウモリの羽で一瞬だ。


 明日行ってみよう。

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