第二十六話 凶悪なモンスターをどう対処するか探索者の腕の見せ所です

 二十四階層のサンダーグリズリーを相手に苦戦していた。


「ミャーコ行ったぞ」


「頑張るにゃー!!」


 ミャーコがサンダーグリスリー相手に爪を巨大化さしている。


 そのまま一気に引き裂く。


 だが熊がそれを防ぐ。


「にゃにおーーーー!? 負けないにゃ!!」


「エルシャ支援魔法かけれるかミャーコに?」


「やってみる」


「シャイニングアゲイン!!」


「にゃにゃにゃーーー!? 力が湧いてきたにゃぁ~~~!! 本気出すにゃ~~~~~!!」


「良いぞミャーコ」


 ミャーコがサンダーグリズリーを屠っている。


 そして撃破した。


「なんだが新しい技を覚えたにゃぁ」


「なんだそれは?」


「ネコネコラッシュにゃ」


 どうやら猫のように猛ラッシュする技らしい。


 かなり強力なアドバンス攻撃らしい。


 アドバンス攻撃とは若干制御できない攻撃らしい。


 格ゲーみたいに発動後少しだけ制御できない技みたいな感じだ。


「凄いねミャーコエルシャもシンワザアップしたい」


「習得したいだろうねエルシャ」


「アップ! アップ!」


 エルシャは子供みたいにはしゃいでいる。でもエルシャは新必殺技らしいものはない。


 エルシャの必殺技は今度考えようかな。


「そんなことでいいのかな?」


「何が?」


「必殺技だよ」


「無いと困るもんでもないだろ」


「無いと困る!」


「じゃあ考えるか」


「ヒカリの柱がどどんどーーーん!!!」


「うん」


「シャイニングゴッドタワー!!! とかどう?」


「かっこいいな」


「やったーーーーーーー!!」


 というわけでシャイニングゴッドタワーになった新必殺技は。


 エルシャは早速試している。


 籠める魔力量を最大限上げている。


 エルシャのことだからMPどんくらいに設定するんだろう?


 わからないから本人に聞くしかない。


 エルシャのエルフ特有の長い張りのある耳がぴょこんと揺れる。


 そしてサンダーグリズリー5体が出現したところに光の神柱が放たれた。


 極大の光の神柱がお見舞いされた。


「グリイイイイイイイイイイイ!!??」


「ちょっエルシャデカすぎだろ!?」


「ちょっとごめん威力高すぎたかも?」


「にゃあああああああああああああ」


 辺りはダンジョンの壁にすらヒビが入っている。いくらなんでも威力が高すぎたようだ。


 ダンジョンの壁にヒビが入るほどだからな。


 これは見栄えがする。


 一応アクションカムを買っておいたので撮っておいた。


 家の仲間のエルフが伝説級の神魔法を唱えた結果……というタイトルで後でようチューブに投稿しておこう。


 ダンジョンを出てアクションカムの動画が色々と貯まってきた。


 仮面系ようチューバ―ヒイロとしてようチューバ―デビューした。


 エルシャとミャーコはモザイクで処理している。


 でも声までは加工してない。


 なお俺よりもエルシャとミャーコが人気が出ている。


 コメントは色々とついている。

 

 コメント

 エルシャちゃん合法ロリって本当ですか?

 ミャーコちゃん猫獣人最高です

 ヒイロ消えろ

 ヒイロ素顔みせい

 ヒイロ年齢不詳だけどどうせおっさんだろ



 俺に対するコメントは罵詈雑言が多い。


 まあ仕方ないか。


 とりあえず今日の稼ぎは上々。


 そういえばドワーフのアンジュにはまだオリハルコンは見つかってないと報告している。


 もっと深い階層に潜らないと見つからないだろうと。


 二十四階層でうろうろしているから仕方ないのかも知れないが。

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