第九話 エルシャは他の属性にも手を出そうとしています

 本日休みなり。休みなのでどこかに行きたいと願ううちの従者たち。



「ボーリングボーリング」


「カラオケがいいにゃ」


「マオちゃんとまたダンジョンとかどううだろうか?」


「ジロッ!!」「ジィーーーーー」


 二人の視線が怖い。エルシャが凄く見ている。ミャーコもジイっと見ている。


「そういえばオリハルコンは見つかったにゃ?」


「まだなんだ」


「そうなのかにゃ頑張ってにゃ」


「私はもう少し自分の苦手な属性にも手を出したい」


「魔法のこと?」


「うんそう」


 そうしてエルシャの特訓が始まった。


 他の属性。炎属性とか水属性とかだ。


「ミャーコは無属性魔法を使えるにゃ」


「しかも炎属性も使えるんだろ?」


「そうにゃファイヤナックルとか使えるにゃ」


「無属性は身体強化魔法にゃ」


 ようするに無属性は漠然とした属性らしい。


 身体強化魔法、眼帯強化魔法、聴覚強化魔法、支援魔法、剣強化魔法、などなど無属性はそこが知れない。


 ミャーコはしかもお助け神の加護という特殊な加護を持っているようだ。


 味方をお助けする場合二倍の腕力で敵を攻撃できるうえに身体能力も二倍になるとか。


 エルシャも高等エルフの魔力革命という称号を持っているとか。


 MPの成長率が三倍になるとか。


 エルシャは実家ダンジョンにてぶっつけ本番で魔法を習得しようとしている。


「水よ我の前に顕現せよ!!」


「出ないな」


「出ないにゃ」


「ぐぬぬ……水よ……水よ……私の前に躍り出て!!」


 その後何時間も頑張るが水は出ないと思ったがついに出た。


「出た! 水の弾が出たあああああああ!!!」


「まずは水属性だなエルシャ!」


「よかったーーー!! 水属性はまだ希望があるかもね」


 水属性のマスターが始まった。


 その後エルシャは水の波動攻撃を仕掛けた。


 水を龍のように操って見せた。


 ポーション精製も出来た。


 薬草がいるがかなりの優秀な魔法だ。


「私の実力はこんなもんじゃないわよ……」


「エルシャ凄いぞ」


「エルシャにゃん凄いですにゃん」


「にゃんが多すぎるわよ」


「にゃんにゃん」


 そうしてダンジョンの十三階層を攻略していた。


 キラービーが出現する。


 攻撃的な蜂だ。なかなかに手ごわい。


 キラービーが突進してくるお尻の針を突き出してきて。


「アクアビーム!!!」


「ナイフ術!!」


「俺もファイヤボムだ!!」


 すでに戦闘は終了している。


 俺たちの勝利で幕を閉じた。


 宝箱が出現した。罠とかないだろうな?


「罠はないみたいだにゃん」


「感知魔法か? ミャーコ?」


「そうだにゃん。青く光ると中身はアイテムとかで赤く光ると罠かミミックだにゃ」


 青く宝箱が光っている。凄く便利な魔法のようだ。


「ミャーコは何でもできるな」


「お助けキャラだからにゃん」


「凄く助かってるぞミャーコ」


 ナデナデしてあげた。猫耳をすべすべさわさわしてあげた。


「にゃにゃ~んくすぐったいにゃぁ」


「うーんエルシャもナデナデして欲しい」


「はい、エルシャナデナデ」


「ふふん、勝ち誇った顔」


 そうしてエルシャは水魔法をなんとなくマスターした。まだ足りない部分は色々あるけどたぶんある程度は習得している。


 十三階層の転移の祭壇で戻ってきた。


 明日から楽しみだ。


 ミャーコの強化を楽しみにしている。エルシャの強化も楽しみだ。


 

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