第五話 ネコネコミャーコのお助け理論

「我が名はネコネコミャーコ風来人の猫の獣人である」


「どっから来たんだお前は?」


「異世界からとしか言えないにゃん」


「異世界を突破する能力をお持ち?」


「いわゆるお助けキャラにゃん」


 お助けキャラ。つまるところ救済措置というわけか。


 でも強いのか? この娘は。


 赤髪の猫の獣人。


 普通に可愛い。でもロングの美人さんだ。


「仲間にするにゃん仲間にするにゃん」


「いいよ仲間で」


「じゃあ一緒にダンジョン攻略するにゃん」


 ネコネコミャーコと一緒にダンジョンを攻略することになった。


 余談だがネコネコミャーコは特殊なスキルを持っているようだ。


 レアドロップ率10倍のスキル。


 レアドロップ率は本来低く設定されているがネコネコミャーコがモンスターを倒すとレアドロップ率が10倍になるというスキルだ。


 現在六階層だ。


 ゴブリンソードが出現する。


 ゴブリンソードのドロップ品はゴブリンソードの牙かゴブリンソードの剣。


 レアドロップはまだ不明だ。


 ただすぐに判明することになる。


 ネコネコミャーコが三体ほど狩ったら出た。


 ゴブリンソードの鎧だ。


 ゴブリンソードは鎧を装備してなかったが、それでも鎧をドロップすることがあるのか。


「うにゃにゃあ~~もっとゴブリンを狩りたいにゃ~~~!!」


「ミャーコは戦闘狂なのですか」


 ゴブリンソードの鎧を売りに行くと一つ八千円で買い取ってくれた。


 ミャーコのおかげで五個ほど手に入ったから四万円で買い取ってもらえた。


「イルマなのにゃあ守銭奴のイルマ」


「ミャーコさんは戦闘狂ですね~」


「二人は知り合いなのか?」


「お得意様です」


「守銭奴にゃんこいつは」


 仲が良いようで良い感じです。


 ミャーコは猫の獣人で今まで困った人は自分が助けてきたとか。


 ミャーコは偉いな。俺は撫でてやった。


「にゃおーん、ヒロキ凄くいい人だにゃあ」


「可愛い奴め」


「ヒロキ私も撫でて」


「はいはいエルシャも寂しがり屋だな」


「凄く良いです」


 そうして六階層を攻略して回った。


 一日で八万円ほど手に入れた。


 というわけでガチャタイム入ります。


 ただ今回は節約して三回だけにしておく。


 1.SR『星雷速の靴』

 2.SSR『経験値十万ポイント』

 3.SSR『金色のシャツ』


 星雷速の靴はSRにしては物凄い性能だ。


 敏捷が500上がる上に、幸運が100上がるとか。


 経験値十万ポイントは獲得した瞬間レベルが上がった。


 レベルが20ほど上がった。


 これで現在のレベルは30だ。


 かなりレベルが上がりずらいなと感じる。


 金色のシャツは耐久が300上がる上に幸運が200上がる。


 しかもフルメタルノックバックというスキルが使える。


 相手にカウンターをぶつけるスキルのようだ。


 かなり良いものを引けた。そんな感じで今日の探索は終えた。


 それよりミャーコを泊めるのはどうすれば。


 幸い部屋は空いている。


「じゃあミャーコはここで寝ます」


「おうそうだな」


「エルシャさんは同じ部屋ですか」


「ああそうだな」


「大事なエルフだからですか」


「うんそうだな」


「まあまだ子供だから良いです」


 そうして三人の旅路は終える。


 明日からがんばるか。今日も頑張った。

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