第25話闘技場

 天武館闘技場 特殊な巨大空間となっており、大魔法所か極大魔法でさえ闘技場内で吸収してしまう。 

 

 ダメージを受けたり、致命傷を受けたりすると保護シールドにその証明にダメージを負う、治癒師の為に回復の為に使用して回復させることも出来る。 

 

 よくある天武館の下級生を可愛がる方法で大魔法で一撃でシールドを剥いだり、大技で一撃致命傷判定あたえて入学生や天狗になった生徒の鼻っ柱を折る事によく使われる。 

 

 ダメージ設定が可能で、実践動揺に痛みを感じる設定から、ある程度衝撃のみダメージを食らうくらいに設定変更できるが、攻撃を食らっても大した事ないと錯覚して動きがざつになり致命傷を良く受ける様になったりとデメリットもある為、あまり弄る事を推奨されない、即死級のダメージノックバックの恐怖に実践から離れるものも多いが、生き残りを優先としている為、命に慎重に憶病になる事は良い事とされているが、何事も程度や兼ね合いが必要であると言われている。 

 

 「ダメージノックバックはそのままで、六条わかってるな、こりゃお前が招いた種なんだぜ?デブで何やっても落ちこぼれだったお前が、治癒?へへしかも世界的聖女や聖人に出来ない事までやってのける。冗談だろ?条家と源氏の落ちこぼれ、金だけ上納するのがお前ら六条が六条として残る唯一の道だったのに、それをお前源氏にも条家にも反旗翻して、そりゃあ気に入らねぇよなぁ、他の名家だって貴族の中じゃ有名だぜ、六条みたいにはなるなって、それが綾小路に西園寺、果は神代御三家の加護まで得たときたらよぉ、そりゃあ気に入られねぇよなぁ、貴族家や名家は今じゃ有力な異能者、ダンジョン探索者、英雄の二代目なんかを作り出すのに必死で、それこそ身を削る思いで色々やってんだぜ?なぁ?どんな気持ちだ?今まで馬鹿にされて、ボコられて、貶されて、誰にも相手にされなかったお前が、治癒でちやほやされる、世界中から依頼者が来て金も権力も手に入る。今回の設定は致命傷でダウンしても30秒でまた戦線復帰させられる設定だ。なぁ!何回死ぬ痛みを味わうかなぁ!六条よぉ!」 

 

 「虎一さんをボコった動画だって、どこまで信用できるか?素材とAIさえあればあんな動画や治癒動画なんて、いくらでも作れるもんなぁ」 

 

 俺は大きくため息を吐いた。 

 

 「信じたくないのは勝手だがな、様々な名家嫌、それ以外にも色んな派閥から治癒の依頼がきている。こういう事実がありながらどうしてそこまで信じようとしない?信じたくない何かがあるのか?まぁそんだな、落ちこぼれだった俺が、いきなり聖人や世界的VIP扱いされたら確かにムカつくもんなのかもな、だが間違うなよ?ただの宣伝なら虎一なんかボコらねーし、源氏や条家に宣戦布告なんかしねーよ。だけど結果的にはよかったかもなぁ、こんだけいるって事はお前ら全員、俺を、六条を舐めてるって事でいいんだよなぁ。まとめてぶちのめすのに丁度いい」 

  

 久我正一郎 

 

 「どうやら源氏5家に喧嘩を売った事、事実みたいだな」 

 

 千手まひろ 

 

 「虎一や藤虎程度だと俺達も思われてんのかな?どっちにしろさあ、反旗を翻すってなら潰さないとね」 

 

 学ランの様な制服に短髪の久我正一郎、肩まで髪がある女子ぶっているのが千手まひろである。 


 中院健介は短髪で高身長なだけじゃなく、筋肉の要塞のようだがボディビルダーの筋肉とは違く、格闘実践でつけたガタイの良さが目立つ。 

 

 久世明はオールバックな髪形に、額に痣があり、釣り目で何処をみてるかよくわからない。 

 

 四条司はちゃらちゃらした金髪で少年っぽい、五条春樹短めのポニーテールにしている。 

 

 「一輝くんには悪いけどさ、ここロックしたからもう開かないよ?」 

 

 「この人数相手にできるもんなら、してみるんだな」 

 

 久我正一郎 

 

 「大人しく粛清を受けろ。一輝」 

 

 そういわれた瞬間に俺の顔は笑顔でいっぱいになった。 

 

 狂気の笑顔、ヒヒヒヒヒヒヒ、ハハハハハハハハ、ひゃああああっはっはっはっはははっははは 

 

 俺が狂気にも笑い転げる、歓喜!心からの歓喜!薄気味悪く、ピエロの様に、道化の様に笑い転げる一輝。 

 

 その笑い声に、周りの一同はドキっとして動けなくなり、一輝の笑いが止まるのをただただ見ているだけだった。 

 

 髪を振り乱して笑う一輝、少し落ち着いてハーハーと息を整えると、正面を見据えて冷えた真顔でこういった。 

 

 「もうだぁあああれも逃げられない」 

 

 そう言った瞬間に俺の闘気は極限まで到達し爆発した。 

 

 その闘気の膨大さと爆発に、目の前の同学年の男は小さな悲鳴をあげビクついた。 

 

 一輝の左右に陣取っていた生徒二人の頭がバゴン、ドゴンと聞いたことのない音を放ちながら弾ける。 

 

 食らった生徒は一撃で絶命判定、ノックバックダメージに叫び、食らった瞬間イメージしたのは自分の頭蓋骨が皮膚や肉の皮を突き破り、頭蓋骨だけ吹き飛ばされるような拳のイメージとダメージに一瞬で気絶した。 

 

 「安心しろ、俺は治癒が使える。何度も何度も何度でも立ち上がってもらうぞ」 

 

 闘気にまじり飛ばされる殺気に、この空間にいる全員は青ざめ、脂汗を流し、どうすれば生き延びれる生き延びて後遺症はないか?必死に思考するのだった

 

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