第2話 灰の棒(グレイトフルスタッフ)
「我ら貴種を愚弄した罪、もはや八つ裂きにしても足りぬ!」
めたくそprprしてるwww
「そ、そんな無体なwwwwwだって魔法発動したじゃないですか!」
「なにが無害な風の魔法だッ!しかも直近で被爆したリュシエンヌは絶命、この責をどう償うというのだ!キサマを寄越した国の者すべてを皆殺そうとてもまるで足りぬわ!」
「え?死んだの?www」
「生きてるわよっ!」
金髪碧眼白人美少女が不死鳥のごとく気炎を上げていた。
「このリュシエンヌに土をつけたことは評価してあげる、でも死になさい!ファイヤー!ボォオオオオ・・・」
「うわやめろバカぁあああああ!!!!!!!!!wwwwww!!!!!!」
全てが一瞬にして白い閃光に飲み込まれ、はるか上空までキノコのような黄色い雲が立ち上ったという。
「・・・そうか。平民小僧の風の魔法で発生した毒ガスがリュシエンヌのファイヤーボールで点火してしまったというわけじゃな」
「そうそう、たぶんそんな感じです。だから俺のせいじゃないです」
優等生のせいな。
「・・・まあ、お前には興味がある。今の引火の知見といい、おもしろいやつじゃ。ワシのゼミにこい。特待枠で入学させてやるぞい」
かなりの不完全燃焼のおかげで助かったらしく、みんな煤で真っ黒だ。
「でも、あの雲の上がり方からすると音速の往復ビンタ三発くらい食らってるはずなんですけど・・・よく俺ら無事でしたね?」
「ふむ、起爆からの作用機序については後々聞き出すとして、学園に居る限りは物理的な加害には加護が発動するからの」
「ちょっとまってください、導師!正気ですか?!平民を特待生として教授の専研座学に招くなど」
「クッ、導師!わたしは王子として、学園の伝統が損なわれようとするのを見過ごせない!この平民のおなら小僧が我らより魔法語を使いこなせるならばともかくッ!」
ん?
「あの、英語・・・じゃなくて、あんたらの魔法語の発音・・・詠唱、まちがってますよ?」
「・・・・なんですって?」
「おなら小僧・・・まさか我ら貴族の所作に瑕疵を付けるとは・・・最早許すまじ!」
最早てなんかい言うねん。
最早最早のバーゲンセールや!
「まってディディエ。・・・そうね、教示願おうじゃない?」
おっ、なんかニコニコしてる。
・・・ひょっとして俺にホレたか?ww
「ここまできたらもう苦悶に泣き叫びながら懺悔するコイツを見るまで眠れないわ!あなたは絶対殺さない!手足の末端から刻みながらじっくり生きたまま蒸し焼きにしてあげる!」
「ええええ!!!!!初めの”おしえてっ(はぁと)”てなんだったんですか!」
「おいおいお主ら、そんなのは初年期が始業してからいくらでもやればよかろう。とにかく小僧、なにが間違ってるのじゃ?」
うーむ、でもこの娘かわいいけど白人だからそろそろ恐竜みたいな顔になっちゃうんだよなあ・・・と、詠唱か。
「ああ、ファイヤーボールて日本語の発音なんですよ。英語は長音記号無いっつーし、正しい発音、英語は・・・」
焼野原じみた周囲を見渡し、優等生の魔法や先ほどの大惨事にも壮健たる威容を損なうことなく大地に屹立するゴーレムをタゲる。
「はいのぼー」
火球が生まれ、ゴーレムへと飛んで行った。
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90年台の格ゲー攻略本とかで声あてた人が英語っぽく聞こえるワザセリフに拘たとか読んだのを思い出しながら・・・
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