雪の花

狐の御面@狐先生

雪の花


雪の花


冬のある日、小さな村に一人の少女・花が住んでいました。花は村で一番の美少女として知られ、多くの人々から愛されていました。しかし、彼女には秘密がありました。花は、雪の日にしか外に出ることができないという呪いをかけられていたのです。


花の家の近くには、彼女の幼馴染である青年・風が住んでいました。風は花に淡い恋心を抱いており、雪の日になると彼女の家を訪れ、一緒に過ごす時間を楽しみにしていました。


ある日、風は花にプロポーズをしました。「君と一緒に生きていきたい。呪いを解く方法を一緒に探そう」と。花は風の言葉に涙を流しながら、彼のプロポーズを受け入れました。


二人は、呪いを解く方法を探すために旅に出ることを決意しました。長い旅の末、二人はある山奥の寺を訪れました。寺の住職は、花の呪いを解く方法を知っていると言いました。


「この呪いを解くためには、君の大切な人の命を犠牲にしなければならない」と住職は言いました。花は驚き、風を見つめました。風は花の手を握り、「君のためなら、僕は何も惜しくない」と言いました。


花は涙を流しながら、風の命を犠牲にすることを決意しました。そして、住職の言葉通り、風の命を犠牲にして、花の呪いは解かれました。


花は、風の犠牲を受け入れ、村に戻りました。しかし、彼女の心は風の死によって深く傷つきました。花は、風の墓の前で毎日涙を流し、彼の死を悔やみ続けました。


ある日、花は風の霊と再会しました。風は花に微笑みかけ、「君のために僕の命を犠牲にしたことを後悔していない。だから、君も自分を責めないで」と言いました。


花は風の言葉に涙を流しながら、彼の霊を抱きしめました。そして、二人は永遠の愛を誓い合いました。

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