冬の歌
外に置いた桶に手を入れれば
凍りつく前の水の冷たさ
近所の公園では防災のための集まりで
夜になれば街灯の下
火の用心と
拍子木を鳴らす音が聞こえてきそうな季節
赤い衣を脱ぎ捨てて
それでも残りの一葉までをと
枝を揺らす北からの風
移ろう四季は
時計の針とは違う動きのようで
急にやって来てはそこに留まり
誰もが誰もの時針を持つように
急ぎ足の後には佇む時もある
家に帰れば
暖炉に火を入れて
みかん色に揺れる炎を見つめながら
冬の歌を歌ってみようか
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