遠く 遠く 遠く

晴れた日に歩く散歩の道で

見つけた花に心が揺れる


どこまで歩いたのか分からない

知らない街の散歩道


遠くへ

遠くへと

思いはつのり


野に咲く花の草原に出れば

あなたが眠る夢想花


あの時を思い出す私は何処に


その美しい笑顔を思い出せば

安らぐ心の中で

眠る夢が蘇る


遠くの

とても遠い日々が

心を暖めてくれたなら


寒い季節が来る前の

ひと時の優しさに

私の心は揺れ動き


遠くへ

遠くへと過ぎ去りし日々へ


歳を取る私は情熱の日々に

冷め止まぬあの日に帰って行く


遠くの

遠くの日々へ

幸せが私を連れ去って行く


そこにある

私だけの遠い日々へと

赤い季節が私を連れ去ってくれたなら


白の世界が来る前の

暖炉に翳した手のひらに

赤い火が灯る

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