巡季



暗い朝

部屋の明かりを灯し

雨戸を開いても陽はささず

窓を開ければ

民家から漂う朝食の香に笑顔が溢れ


太陽が隠れる雲の向こう

暫しの間は雨音と戯れようか


冷たい雨に誘われて

明るい日がやって来れば

凍る季節が来る前の繰り返し


雨に体を洗われるなら

白に心をも純真へ


そんな新しい年月に

祈る心が光を放つ

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