一枚の上着
真昼の太陽の下
ほんの少しの休憩を
一本の煙草に火を付けて
明るい陽の下で
日陰を探せば
上着を一枚
空を眺めれば
入道雲は何処へ行ったやら
空一面に広がる鱗雲
森を染める赤
あの色が私を包む季節
せめて上着を一枚
増やしてみれば
落ち着いて季節を感じられたのかと
半袖のシャツから出た腕を
そっと摩ってみる
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