第5話同棲スタート
ルミがハーレムに加入してから二週間が過ぎた頃。
早速、大原から連絡が届く。
「この住所に引っ越してきて欲しい。君の引っ越しが完了次第、ルミもそこに向かわせる。ルミは早く一緒に住みたいらしいから早急に頼む」
その通知に了承の返事をすると次の日から引っ越しの準備に取り掛かるのであった。
数日掛けて引越準備を整えると大原に連絡をする。
「引っ越し準備できました。後は荷物を運ぶだけです」
僕からのメッセージに大原はすぐに既読を付けると返事を寄越す。
「うちの若いのを数名連れて行く。荷物を車に運んでこちらに来て欲しい。いつなら空いてる?」
「今日明日は休日です。出来れば今日中に終わらせたいんですが…」
「わかった。他の恋人たちも準備が整ったらしい。明日には全員揃うと思う。私も早く悩みのタネを解消したいからな」
「お手数おかけします」
「これもルミのためだ。気にしないで良い」
「ありがとうございます」
簡潔にやり取りを終了させると大原の言う若いやつを待つのであった。
メッセージから三十分程度で僕の住むマンションに若い男性が数名現れると荷物を車に運んでいった。
完全に荷物を運び終えるとマンションの契約を解約する届けを出す。
鍵をレターケースに入れて送ると後日、立ち会い不要で不動産会社が部屋の中を見に来るらしかった。
特別汚したわけではないので敷金礼金の範囲内で収まるだろう。
追加で請求されることはないと思われた。
そんな話はさておき…。
大原の事務所の若い連中と共に大きなマンションに連れられると彼らは荷物を運搬していった。
もちろん家具などは持ってこないで処分して良いと大原に言われていた。
それよりも上等なものを用意してくれているようだった。
マンションの最上階にエレベーターが向かうと若い連中の一人が僕にキーを渡してくれる。
それで部屋の鍵を開けるとそこにはルミが僕を待っていた。
「おかえり。気が急いちゃって先に来ちゃった…今日から一緒に住めるね♡」
眠たそうな目を擦って僕を迎えたルミに笑顔で応えると早速用意されていたリビングのソファに隣り合って座った。
「改めてだけど…崎森タカシです。よろしくお願いします」
「
お互いに自己紹介を済ませると同棲一日目は恙無くスタートするのであった。
若い連中が荷物を運び終えて二人きりになった僕らは早速ことを始めた。
お互いの身体の相性を確認すると言うよりもお互いがお互いを求めていた。
手っ取り早く相手を知るためには身体の関係を持つのが良いと僕は思っている。
ルミのことをこれから徐々に知っていくよりも他の恋人たちと同じぐらい相手を理解するために僕らはベッドで身体を重ねるのであった。
行為が終わると僕らは満足げに微笑みため息を付いた。
「思っていた通りの人で良かった♡」
ルミの感想はこのようなものであった。
僕も息を吐きながらそれに同感とでも言うように数回頷く。
「明日から他の恋人も来るんでしょ?もう一回…良い?♡」
ルミの言葉に従うように僕らは再び身体を重ねるのであった。
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