Welcome! HELL PARTY・4
◆ 第三階層・準備エリア ◆
『どん太が復活しました』
『くぅ~ん……』
「どん太~~~! 大丈夫、どん太は立派だったよ! お陰で勝てたんだから!」
『わんっっ!!』
『各メンバーのマイナス状態がリセットされました』
さて、第三階層の準備フロアですけど。どん太が復活したね、どん太が我慢して耐久したお陰で勝てたんだよ! ありがとうね~~!! ほんじゃあ、報酬受取ターイム……かな?
『階層移動により、報酬が贈呈されます。経験値 1,430,000,000 獲得』
『レベル96に上昇しました。おめでとうございます』
『ペルセウスがレベル96に上昇しました。お祝いしましょう!』
『どん太がレベル31になりました』
『オーレリアがレベル12になりました』
『姫千代がレベル55になりました』
『フリオニールがレベル55になりました』
『宝箱が出現します。2人少ないことによる人数ボーナスを加算。第二階層クリアボーナス加算。全てお持ち帰りください』
相変わらずの経験値量!! 14億強も!? レベルが上がる、上がる……! むしろこれだけ貰って上がるのがレベル2だけなの、本当にここからのレベリングは地獄なんだなあ……。次とか7億ぐらい貰わないとレベル97に上がらないよ? やっばあ……。そしてリアちゃんもレベル成長率やばあ……。
「あーちゃん……。あれ……」
「…………うーわ」
なんだろう、あの……。金色のキラッキラしたエフェクトが出てる、青い宝箱……。開けて欲しいで~~っす! ってメッチャクチャ主張してくるんだけど。それで、他には赤黒い宝石箱が1個、他6個は宝石箱で、合計8個ね! 2個増えてる!
「宝石箱のものは基本未鑑定品しかありませんし、鑑定済みのものが出るであろうほうから行きませんこと?」
「いいね~そうしよう。よし、じゃああのピカピカの青い箱は……」
「リアちゃんですわね!」
「むっふっふ~! 開けます! 開けますよ~~?? ぱんっぱかぱ~~ん!!」
お、リアちゃんが開けたくてうずうずしてたから、開けるのはリアちゃんって決まった瞬間に開けに行った! 元気よくぱんぱかぱ~んして可愛いね! どれ、キラキラ青色ボックスは何が出るんですか!
『秘密の幸せの青い箱♡』
『複数のパーティメンバーに掛かっていた【いいことがあるかも】状態が解除されました』
あ!? もしかしてあの時食べた料理の効果って、これ!? あの時のお食事券の効果!! これだああああ!!!???
『【◆ちびティスティスちゃん招待券 (ペット)】を入手しました』
『【◆ちびカレンちゃん招待券 (ペット)】を入手しました』
オ゛…………!!!!!
「ちょっと!? あーちゃんしっかりして!? まあああああーーーーー!!!???」
「あ、これは……。前に、ちびバビロン様をお呼びしたやつと同じ……。死んでしまうのも無理はないですね!」
揃う、揃うの……!? 私達のギルドルームに、三姉妹が、ひえ、ひっ、ひっ……ひっ……!!!
「あーちゃん深呼吸!!!!」
「ひっ…………!? ふ、ふ、ふぅぅぅぅ…………!!!」
「リンネ殿は興奮しすぎると過呼吸になるか、倒れてしまいますからね……」
や゛っ゛た゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~~…………!!!! 揃った、揃った、揃った、揃った!!! ふええええああああ~~…………!!!
「お姉ちゃんが動けなくなる前に、他のも開けちゃいましょう!」
「そう、そうですわね!? ぱんぱっかぱぁ~ん!」
『 ハ・―― 』
『ペルセウスが【◆わんわんチョーカー】を入手しました!』
「もはや二重底前提の開け方しましたね、ペルセウスさん!?」
「三重底かもしれませんわ!! ないようですわね、ッチ!」
「今舌打ちしましたよね?!」
「してません! そんなお下品なことしてませんわ!」
三姉妹揃ったよぉぉぉお~~~~~!!!!!! 早く帰りたい!! 早く帰って三姉妹、三姉妹! お迎え!! あのスクラップ列車潰す!! 潰す潰す潰す潰す!!! こちとら攻略済みなんじゃ!! さっさとスクラップにしてしまえい!!!
◆ 海中庭園フィールド・【地獄行き海底鯨列車・ヘルホエール号】 ◆
ヘルホエール号はね、空中にいる相手を優先して攻撃してくるからリアちゃんが上空逃げ。もし真殺戮抹殺ペアが来たらどん太と私で走って逃げ、おにーちゃんと千代ちゃんとペルちゃんで赤いの釣って殺す。これで対応して行こうってことでよーいスタート! マップ広いな!
『転送完了。ご案内いたします。間もなく列車が到着致します。全車完全耐火耐水特別車両、地獄行きです。途中停車駅は御座いません。地獄行きです。前から1号車鯨列車・ヘルホエール号、途中切り離しまして2号車鮫列車・キラーシャーク号で、一番後ろが3号車鯱列車・デスオルカ号です。列車切り離し完了。間もなく到着致します。地獄行きです。危ないですので、ですので、デスの、で、デス、Destroy :D:D:D Destroy :D:D:D Destroy :D:D:D Destroy :D:D:D Destroy :D:D:D Welcome! HELL PARTY !!!』
『 GO TO HELL !!!!! XDXDXD 』
――――いや、それは聞いてないです、けどぉ!?
『ヘルホエール号(Lv,????)が【カーネイジブラスター】を発射しました!』
『キラーシャーク号(Lv,????)が【カーネイジブラスター】を発射しました!』
『デスオルカ号(Lv,????)が【カーネイジブラスター】を発射しました!』
「いいいいい!? やばいいいいい!!!!」
「あああああ!? アイギス!!!!!」
『(´゜д゜`)!?』
『フリオニールが【ペネトレイト・3】状態になりました。ペルセウスの【ペネトレイト・10】が解除されました』
『フリオニールが【ハイパーガード】を発動、パーティ全員を庇う状態になりました』
まだ誰も動けてない初手、本当の一発目で問答無用で撃ってきた! 撃ってきやがった!!! 何だアイツラ!? ふざけてるなんてレベルじゃないんだけど!!! え、だってこれ即死級のビームだよね!? うわあああ来た!! ひぃいいいーーー!?
『スキルリンク! 【トライカーネイジブラスター】が発動、フリオニールが攻撃を無効化しました!』
『キラーシャーク号(Lv,????)のブラスター砲が破損しました』
『デスオルカ号(Lv,????)のブラスター砲が破損しました』
ペルちゃんとおにーちゃんが防いだ!! 遠距離属性しかなかった、助かった、助かったぁぁぁ!!! いや、安心するのは早い! これは認識を大幅に修正する必要があるよ、まず敵の武装! ヘルホエール号はデカい、一番デカい! 武装はバズーカ、多分機関砲みたいなのも積んでるし、ミサイルポッドみたいなのもある! まだブラスター砲が残っているからカーネイジブラスター撃ってくる!
キラーシャーク号はブラスター砲が壊れた、でも車体に無数のブレードがついてる! そして速い!! 前面の歯みたいになってるところは、なんでもバキバキぶっ壊しながら砕くヤバいローラーみたいなのが回ってる! あいつは暫定的に近接攻撃型!
デスオルカ号もブラスター砲壊れた、ただ変な装置をいっぱい積んでる、これはよくわからない! トラップの気配がする! こういうよくわからないやつは一番最初に倒すべきだと思う、分析終わり!
「千代ちゃんリアちゃんでデスオルカ号を最初に叩く!! 高速移動と瞬間移動使うな! トラップの可能性高い!」
「わ、わかりました!」
「そのように!」
「どん太、走れ! おにーちゃんは出来れば鯨を釘付けにして! そしてペルちゃんを守って! ペルちゃん鯨解体、最初は防御専念! 行動開始!」
『わう!!!! (行くよ!)』
『(`・ω・´)b』
「フリオニールさん! 行きますわよ!!!」
『フリオニールが【フリスビー】を発動、ヘルホエール号(Lv,????)の車輪にドラコンシールドが挟まりました! 行動速度減少!』
『TARGET....TARGET....』
『ヘルホエール号(Lv,????)が【フリオニール】をターゲットにしました』
『щ(゜д゜щ)カモーン』
ヘルホエール号は動きが遅い、デスオルカ号は動かない、キラーシャーク号は――――どん太に食いついた!! あいつが高速移動検知持ちだ! でもどん太より移動速度が若干早い、あのままじゃ追いつかれる! まっすぐ逃げるのは駄目ね!
『キラーシャーク号(Lv,????)が【どん太】をターゲットにしました』
『アビスウォーカー状態になりました。どん太の影に移動します』
『(どん太、徐々に左方向に旋回! アイツの旋回能力は恐らく低い!)』
『わうっ!! (わかった!!)』
思い出すね、真・殺戮者に追いかけ回されて、最後はどん太が覚悟を決めて超究極魔狼拳で叩き潰したんだったね。さて、今回はどうしようか。真っ向勝負はあのローラーでミンチにされる。旋回能力は低そうな車体をしてるけど、あの奇天烈機械族のこと、高速で錐揉み回転ぐらいやって来てもおかしくない。魔術は、どうだろう?
『NP1を消費しました。【カーススピア】を発動します』
『キラーシャーク号(Lv,????)に650Kダメージを与えました。呪い状態は効きませんでした』
効く、ただこの威力じゃ埒が明かない。呪いも効かない…………。ん! どん太が若干左に旋回し始めたら、向こうは速度が落ちた! 15~20メートルぐらい? 目測だから曖昧だけど、そのぐらい離れて微妙な間隔を維持出来てる……。ただ、このままだとヘルホエール号から応援攻撃が飛んでくると崩れてしまう。アレはいずれ、おにーちゃん以外にターゲットを向けるときが来るはず。
「はあああああーーーーっっ!!!!」
『姫千代が【牙突紫電】を発動しました。MISS……。デスオルカ号(Lv,????)はホログラムでした!』
「……!?」
――――ホロ、グラム……!? 本体は、ステルス状態!? いけない、動いてない状態が既に罠だった!!!
『GOOD BYE :D』
『デスオルカ号(Lv,????)が【デスマンボン爆弾】の起爆スイッチを入れました』
「――――なっ……」
爆弾も、隠されてた!? いけない、起爆スイッチ……! 千代ちゃんが――――!!!!
『姫千代が【紫電脚】を発動しました』
『【デスマンボン爆弾】が起爆します!!!』
『姫千代が合計280Kダメージを受け、食いしばり状態になりました』
「っく、か……っは……!」
食いしばった! でも、今の避けようとした時の高速移動で、キラーシャーク号が一番速い移動をした相手を追いかけるようになってしまう!!
『キラーシャーク号(Lv,????)が【姫千代】をターゲットにしました』
『ヘルホエール号(Lv,????)が【ヤバイカミサイル】を連射しました』
『フリオニールが【ハイパーガード】を発動、大幅に軽減! フリオニールが0.001Kダメージを受けました』
『m9(^Д^)9m』
『フリオニールが【プロヴォーク】を発動、ヘルホエール号(Lv,????)のターゲットが固定されました』
『KILL....KILL....KILL....』
おにーちゃんはよくやってる! ペルちゃんはチャンスを虎視眈々と狙ってる……。ん!? 待って……!? これだ! ここだ!!! どん太と私がフリーになった今、この瞬間! キラーシャーク号は方向転換の為に――――横腹を晒す!!!
『(どん太、チャンスだ! 鮫の土手っ腹に突っ込め!!)』
『ガアアアアアアアア!!!!!!』
『どん太が【魔狼身弾】を発動しました』
『NP1を消費しました。【エピクレシス】を発動します』
『貴方を除くパーティ全員のHPが15%回復し、回復分と同量のバリアが発生しました』
『デスオルカ号(Lv,????)が【どん太】をターゲットにしました』
デスオルカ号がなにかしようとして来てる! 本体は、どこだ……! どこに居る……!? 逆に横腹を射抜かれるかもしれない、この状態は後退すべき……!?
『ペルセウスが【オーバースラッシュ】を発動、ヘルホエール号(Lv,????)のブラスター砲を破壊しました』
「聳え立て、聳え立て聳え立て聳え立て!!
『オーレリアが【
!!! どん太が突っ込む道の両脇に、岩の壁で道が出来た! 横方向からの攻撃はこれで受けることはない! 行け、突っ込めどん太!!!
『【アンチエアトラップ】が発動! デスオルカ号(Lv,????)が高高度に達し罠に掛かりました! 行動不能になりました!!』
『Error....Error....X<』
「やはり上でしたかっ!! 爆弾の設置が、上に続いていましたからね! 煌めけ雷光、有象無象の区別なく、我が敵を葬る雷猫となれ。来たりて降り注ぎ――――」
上!! でも、上がり過ぎたね! そこはリアちゃんの【アンチエアトラップ】の発動圏内だよ! 罠発動の条件にかかったら敵味方関係なく発動する、これは一定時間行動が一切不可能になるタイプのトラップだからねえ!
『オーレリアの瞳がキラリと光りました』
「デスオルカ号を破壊せよ!!!」
『ペルセウスが【処刑の号令】を発動、1分間パーティ全員の攻撃力が1.5倍になります』
満身創痍の千代ちゃんにキラーシャーク号がたどり着くのが先か――――
『オーレリアがCPブレイク!
「――――思い知るがよい、己の無力さを。その身に刻め、ねこはつよい!」
どん太の魔狼身弾が先か――――ッ!!!!
『ガアアアアアアアアアアアアアーーーーーーー!!!!!!!!!!』
「にゃんだぁああああああああああああーーーーーーーー!!!!!!!!」
『オーレリアが【
『クリティカル! キラーシャーク号(Lv,????)に1,589Kダメージを与え、体勢を崩しました。【横転】状態になります!!』
『クリティカル! デスオルカ号(Lv,????)に【
『デスオルカ号(Lv,????)が高圧感電、自爆システムが破損しました』
『Error....Error....X<』
『豺ア蛻サ縺ェ繧ィ繝ゥ繝シ縺檎匱逕溘@縺セ縺励◆』
『デスオルカ号(Lv,????)が墜落し、衝撃ダメージにより完全に破壊されました。機能停止しました……』
届いたッッッ!!! こっちの執念の勝利だッッ!!! もう一体、もう一体!!!
『姫千代が【明鏡止水】を発動、MPが50%回復しました』
「……はぁ……! はぁ……!!! 神威ッッッ!!!!!」
『姫千代が【妖狐化】、【神威】を発動。次に発動するスキルの威力が極大に上昇します』
千代ちゃん!? エピクレシスで回復した分しかないのに、しかもHP減少まで発生する妖狐化まで……! やる気なのね、やっちゃえ! 行け!!!
『NP1を消費しました。【ランス・オブ・ヴラド】を発動します』
『アビスウォーカー状態を解除します』
「行けーーーーー!!!」
「はあああああああ!!!!!!!!!」
『ガアアアアアアア!!!!!!!!!』
『姫千代が【牙突紫電】を発動しました』
『どん太が【魔狼身弾】を発動しました』
『スキルリンク! 【魔狼・紫電】が発動、Weak!!! キラーシャーク号(Lv,????)に合計11,454Kダメージを与え、完全に破壊しました。機能停止しました……』
や、った……!!! 勝った…………!!!
『ヘルホエール号(Lv,????)は弾切れです』
あ…………? あ、居たね。居たわ。ごめん、大ボス居たわ。え? 弾切れ?
「あーーーちゃーーーーん??? 終わったかしら~~?」
「え、あ~……。うん。終わったみたいです、けど……?」
『……(´゜д゜`)……』
『KILL....KILL....KILL....X<』
『 m9 ( ^ Д ^ ) 9m 』
『ヘルホエール号(Lv,????)は弾切れです』
おにーちゃんが、おにーちゃんが完全に動けなくなったヘルホエール号を、これでもかってぐらい煽りに煽りまくってる……。え、本当に、本当に本当の弾切れ状態!?
「自爆システムも壊れましたし? 航行システムはわたくしがバラしましたし、完全に弾切れですし~…………スクラップですわね」
「ええ…………ええ…………?」
『_(┐「ε:)_?? ??_(:3」∠)_』
「煽りよる…………」
『KILL....KILL....KILL....X<』
『 m9 ( ^ Д ^ ) 9m 』
『ヘルホエール号(Lv,????)は弾切れです』
ええ、何この、どうしようもなく締まらない状態…………。これが、大ボスの姿なのぉ……? じゃあ、後はもう消化試合だし、適当にバラバラにして……。終わりで良いんじゃない……?
◆ ◆ ◆
『MVPはオーレリアです。おめでとうございます』
『MVP報酬は【?銃 (黒)】です』
『地獄パーティ第三階層をクリアしました。おめでとうございます』
『お帰りのポータルは青いポータルにお進み下さい。次のパーティへご参加の場合は赤いポータルへお進みください』
はい。
『地獄パーティ第四階層にて、主催【魔王フリオニール】がお待ちしております。開催場所は【破壊されたローレイ】が予想されます』
はいぃぃぃぃぃ…………?!
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